ヘッドホンレビュー

【レビュー】PHONON 4000の音はぜひ聴いてみてほしい

4000

ども。すぎやまです。
今回はヘッドホン新製品「4000」の発売を控えたPHONONさんを取材させて頂きました。

まず始めに、PHONONをまだ知らない方のためにご紹介します。

(公式HPより引用)
株式会社PHONON(フォノン)は、2009年に「音楽のイマジネーションを正確に伝えること」を使命として誕生しました。
ユニークな発想と技術を用い、カテゴリーすら存在しない独特の製品。
それは既存システムの改善ではなく、根本的な解決を目指した結果です。
音楽家が本当に出したかった音を聴く機会は殆どありません。
ライブ会場での拡声、CDなど記録メディアへの録音はその過程で必ず音質が劣化しています。
音楽家の音を正確に伝える方法はないかと考えはじめたことがPHONONの出発点です。
音楽家のイマジネーションを正確に伝達するために録音から再生までを考えなおし、新しいツールを提案します。

 
音を正確に伝える方法。その1つの手段として生まれたのがPHONONのヘッドホンなのかもしれません。
 
このミッション・ステートメントに惹かれ、ワタクシはPHONONへメールをしてみることにしました。新製品の「4000」が一体どんな音を出すのか、どのような思いで作られたのかを知りたかったからです。
突然のメールにも関わらず快諾して頂き、この度、お話を聞かせて頂くことができました。
 
神奈川県の向ケ丘遊園駅から車でほどなく進んだ所にPHONONはあります。早速、案内された部屋は「ザ・男のロマン部屋」といった風情。部屋中にヘッドホンやケーブルなどの機材や部材、そして奥の壁一面には大小様々なスピーカーが並んでいます。
そう、この部屋はPHONONのCEO熊野氏のサウンド・エンジニアとしての職場兼、研究開発をするための部屋だったのです。
 
熊野氏は、長年サウンド・エンジニアとして「音質」と向き合ってきたそうです。多くのCDマスタリングを手がけてきた、まさに「音質」のプロ中のプロ。そんなことは全く知らずにお会いしたので、本当にビックリしました。
 

PHONONはなぜヘッドホンを作るのか

「なぜヘッドホンを作るのですか?」そんな素朴な疑問から、話を始めさせて頂くことにしました。
熊野氏の回答は「正しい音を出すモニターヘッドホンが必要だったからかな。聴けば分かるよ。」
そう言って聴かせて頂いたのが、マスタリングとして使用されているスピーカーの音。DAWソフトをちょちょいとイジって、音を出して下さいました。
 
「なんだこの音…聴こえる、音が聴こえるぞ」これが長年、音質を追求してきたプロが組み上げたシステムの音。CDの音質を決定するためにモニターするための音。
聴いたことのないほど均整のとれた「音質」。重低音を感じながらも、細かく重なった音のすみずみまで耳に飛び込んできます。感じたことのない感覚に身体の奥が震えるのが分かりました。
 
驚いている私に、熊野氏が2つのヘッドホンを手渡してくれました。1つはPHONONの新製品「4000」、もう一つは4000に近い価格帯の某有名ヘッドホンです。
2つのヘッドホンに、スピーカーで聴いていたのと同じ音源を出力して聴き比べをします。結果は驚くほど差がありました。「4000」は音の持つ空間的な表現を含みつつ、フラットにハッキリ聴くことができます。それと比較すると某ヘッドホンは「聴こえない音」があるのが分かりました。
 
さらに驚いたのは、4000が先ほど聴いたスピーカーの音の表現に近かったことです。フラットな音の特性、明瞭さ、響き、余韻など。もちろん、音のクオリティーはスピーカーとヘッドホンでは全く異なります。しかし、似て非なるものでありながら、音のキャラクターはどこか似たものを感じるのです。
 
このような見事な調整ができるのは、熊野氏の経験と知識がなせる技であり、試行錯誤、創意工夫の末に辿り着いたスピーカーをリファレンスとして作られたヘッドホンだからだと思いました。
 
新製品の「4000」は既に発売されている「SMB-02」というモニターヘッドホンのポータブル版です。「SMB-02」はケーブルの長さが3mと長く、ポータブルでは少々不便でした。「4000」はケーブルが短くなり、本体もコンパクトに折りたためるようになっています。
 
「4000」は通常、言われるような「モニターな音」とは一線を画する音になっていると感じました。プロユースはもちろんのこと、オーディオファンにもぜひ一度聴いてみて欲しいサウンドだと思います!

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