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【実機レビュー】64audio U4-SE この低音は中毒性高し!

64audio U4-SE

 今回はmassdropのセールで購入した64audioの4BAイヤホン「U4-SE」をレビューしたいと思います。U4-SEは特別モデルとされており、U4の低域を抑え中域の見晴らしをよくしたものとなっているようです。

 64audioのユニバーサルモデルはシェルカラーが黒なのですが、U4-SEはスモークがかった半透明になっていて、特別感がより強調されています。(それゆえ買ってしまいました…)ということで、さっそくレビューしてみます!

64audio U4-SE レビュー

64audio U4-SE

ミニマムなパッケージ。
雰囲気はiPhoneの箱に似てます。

64audio U4-SE

Hear Everything.

64audio U4-SE

中にはケースと銀色の怪しげな(卑猥な)物体が。

64audio U4-SE

中身は除湿剤でした(良かった。)

64audio U4-SE

パカっと開けたところ。
ほんとカスタムIEMみたいですね。

64audio U4-SE

本体の他にはクリーニングツールとクリップが同梱。
Complyイヤーチップがついてます。
ほんとはシリコンイヤーチップも入ってるようなんですが何故か無い…。

64audio U4-SE

ハウジングは想像よりも小ぶりでした。
この見た目は素敵。

 ハウジングの造形はシンプルで、耳型に合わせてカーブしていることはなく、わりとストレートな形で作られています。素材はプラスチックなので高級感はありませんが、中身がキレイにぎっしり詰まっているのが見えるので安っぽい感じはしません。

 装着感はイヤーチップを自分に合うものに変えれば良好ですね。私にはJVCのSpiral DotとSpinFitが合いました。Spiral Dotだと遮音性高め、SpinFitだと音抜けが丁度良く感じられます。こうしたIEMライクなユニバとしては遮音性はあまり高くなく(ADELの影響でしょう)、音量を上げても環境音は結構聴こえてきました。

64audio U4-SE

SpinFitをつけたところ。

聴くほどにハマるサウンド

 U4-SEのサウンドですが、とても面白いというか独特の表情を持っていて、実に味わい深い音をしています。一聴した時は低音が非常に強力で「あれ?これは失敗したかな?」と思ったんですが、耳が慣れるにつれ(あるいはエージング?)その不思議な魅力に取り憑かれていきました。

 U4-SEを支えるのは表現力の豊かな低域です。キックやベースの輪郭表現がとても巧く「質と量」両方に一級のクオリティーを感じます。様々なイヤホンを試聴しても滅多に感じることがない「低域の量感と解像感が高い」という珍しい体験をすることができました。

 恐らくこの体験を支えているのが「ADEL」なのでしょう。鼓膜にかかる負荷を逃してくれるこの機構のおかげで、強めのキック音でも耳や頭が揺さぶられる感じはとても少なくなっています。鼓膜に不要な圧力がかかっていないからこそ、しっかりと低域の量感を感じながらも、その輪郭を捉えられるのだと思います。

 もちろんADELは低域の解像感を引き上げるだけではなく、聴き疲れの少ないサウンドも実現しています。ヘヴィーなサウンドのイヤホンは楽しいですが、鼓膜や脳を揺さぶられるのは疲れてしまうので、なかなか長時間聴き続けるのはツライものがあります。

 その点、U4-SEは聴き疲れることがほとんどなく、音量さえ上げすぎなければずっと聴いていられる音になっていました。これが64audio(ADEL)の人気の理由なのかもしれません。

 中域は音の分離が良く自然な鳴り方をしています。迫力のある低域に埋もれず明度を保っていますが、ボーカルはやや距離を感じました。そのため、映画館の後ろの方から(あるいはライブ会場の後方から)観ているような冷静さがあります。音場はそれほど広くありませんが、分離がしっかりしているのでその点は特に気になりませんでした。

 高域は低中域の迫力に押され気味で主張や表現力は弱めです。U4-SEは低域×2中域×1高域×1というドライバー構成なので、それは仕方ない部分かもしれません。とはいえシャリつくことなく、シンバルにも(最低限の)金属的な響きを感じることができます。

 ただ高域を求めるのであれば、低域×2中域×4高域×4という構成のU10を買った方が幸せかもしれませんね。(高いですけど)

64audio U4-SE

主にSuperMiniと組み合わせて聴いていました。

HM/HR&EDMにオススメ

 U4-SEは非常に優れた低域表現を持っているので、洋楽ロックやEDMを聴くのにとても適しています。あえて「洋楽」のロックとしたのは、洋楽の方が演奏中心で聴く傾向が強いからです。

 邦楽だとどうしてもボーカルに意識が行ってしまいますが、U4-SEのボーカルはそこまで強くないので洋楽の方がしっくりきました。それにドラムなどの録音は洋楽ロックの方が圧倒的に良いものが多いですからね。

 ロックの中でもメタルやハードロックとの相性はなかなか良く、Children of Bodomをノンストップでここまで聴けたイヤホンは過去にありませんでした。ヘヴィーな表現をあますところなく楽しめ、かつ、聴き疲れないのは感動的です。(私はドラムス中心に聴くので、ギターマニアの方はまた違った感想かもしれません。)

 他にはDaft Punkも良いですね。彼らは低域に結構無茶な音を入れていますが、そういった部分も「お!こうなっているのか!」と楽しむことができました。

総評

 U4-SEは低域の表現に秀でたロックなイヤホンでした。特にドラムスやベースが好きな方はニヤリとしてしまう良さがあります。もちろん、ただのズンドコIEMではなく、全体を通したサウンドのバランスやクオリティーには$450の価値をしっかりと感じました。(U4の通常価格は$649ですが、うーん、それだとちょっと高いかな…)

 ADEL機構のイヤホンはモジュールを変更することで音のバランス(特に低域?)を変更できるようなので、機会があればそちらも試してみたいと思います。

 不思議なものでU4-SEを使うほど、上位のモデルも気になってきました。もっとミッドとハイを強化したモデル(U6やU12)なら、色々なジャンルに対応できるだろうなぁと想像が膨らみます。

 で、でもその辺りのジャンル用にはANDROMEDAを持ってますので…か、買いませんよ!買わないんだからね!

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