イヤホンレビュー

【レビュー】Astrotec AM850 メタルとウッドの良いトコ取り!

astrotec AM850

 ども!HEAD Bankでは有名ブランドのレビューもやってますが、同時に「本当は良い製品なのに、あまり知られてない物」なんかも積極的に取り上げていきたいと思っています。

 今回紹介するAstrotecもそんな感じのブランドかもしれません。知っている方はAX-35というハイブリッドイヤホンでお馴染みかもしれませんね。でも、まだまだ知らない方も多いのではと思っています。

 Astrotecというブランドは、大手オーディオメーカーのドライバー部分のOEM・ODMを10年以上に渡って行ってきた企業が、そのノウハウを活かして立ち上げたものです。皆さんがよく知ってる製品のドライバーは、実はここが作っているなんてこともあるみたいですね。

 ということで、今回そんなAstrotec製品からレビューするのは、AM850というダイナミック型イヤホンです。発売日は明日、1月21日なのですが、ポタフェスで試聴させてもらった際に気になったので、発売日前にお貸し頂きました。さっそく、その音質について見ていきたいと思います!

Astrotec AM850 レビュー

astrotec AM850

外箱
なんとハイレゾ対応なんですね

astrotec AM850

本体
ドングリみたいで可愛い筐体。
撮影者に優しい扱いやすいケーブル。

astrotec AM850

ハウジングのアップ
背中部分にウッドが使われています。

astrotec AM850

付属品。
ちょっと変わったケースが入ってますね。

astrotec AM850

革製の名刺入れのようなケースです。

astrotec AM850

イヤホンを入れてみたら本当に名刺入れでした。
イヤホンより定期券とか入れたい。

 AM850には10mmのダイナミックドライバーが搭載されています。特徴はハウジングにメタルとウッド、2種類の素材を使っている点。いわゆるハイブリッド筐体というヤツですね。ウッド素材には密度が⾼く硬いローズウッドが使用されていて、音質にもデザインのアクセントにも一役買ってくれています。

 ハウジングは丸っこく可愛らしい形をしていて、見た目の想像よりは軽い仕上がり。ケーブルは多少の反発はありますが、まとめやすく扱いやすい部類だと感じました。気負わずサッと使えるタイプのイヤホンですね。

 ケースはオシャレな革製で、デザインもなかなかカッコ良いです。これが付属してくるのは、謎のお得感を感じました。しかし、イヤホンを入れるとなるとやや強引に詰め込む必要があるので、私はsuicaを入れることにしました。嘘です…ちゃんとイヤホンに使います…。

確かな実力の持ち主

 さっそくSU-AX01に繋いで音を聴いてみます。まず感じられるのは、どっしりとした肉厚なサウンド。ダイナミックらしい低域の厚みですね。この低域によって音の広がりや奥行きがうまく表現されています。

 低音は柔らかく暖かみがあり、嫌なボワつき感はありません。これはJVCのWOODシリーズに似ている部分を感じます。(量感としてはJVCほどではないですが)

 ミッドレンジはこの厚みのある低域とうまく住み分けができています。お互いの良さを消さないよう、うまくバランスの取れたチューニングです。ボーカルは近くで歌ってくれるので聞き取りやすく、刺さる感じはほとんどありません。音の抜けも悪くないですね。ウォームでありながら、嫌にこもった感じはしませんでした。

 12,000円のイヤホンとしてはこの中低域だけで充分に合格点で、高域については目をつむっても良いくらいなのですが、AM850は高域も悪くないですね。メタルハウジングのおかげなのか、シンバルがシャリつかずちゃんと金属味を持っています。これがドライバーメーカーの実力…凄いです。

 いろいろと聴いてみると、AM850はゆったり聴かせるタイプの曲が得意だと分かりました。音の立ち上がりが少しフワッとしているからかもしれません。激しいロックよりは少しスローテンポなバラード系の曲が良さそうです。

AM850におすすめの曲

 最近のレビューではあまり「この曲で聴いてみて!」みたいなのやってなかったですね。久しぶりに曲を貼ってみようと思います。

 まずは相対性理論のスローナンバー。アルバム的には『ハイファイ新書』の方が合いそうですが、曲単位では「ムーンライト銀河」が良いかなと思います。イントロのドラムスとギターでハッとして、ボーカルが入ってきたところでおお!となるはず。地味にベースラインの響きも感じられます。

 もう1曲はきのこ帝国の鬱ソング。この曲ではAM850の低域と高域の表現力を実感できると思います。ダメなイヤホンでこの曲を聴くと、ベースとシンバルのどちらかが死ぬんですが、AM850は両方ともうまく表現できますね。

astrotec AM850

総評

 AM850はメタルとウッド素材、両方の良さを活かしたワイドでゆったりしたサウンドが魅力のイヤホンです。この音をBAだけで作ろうと思ったら高くなるだろうなぁ。でも、ダイナミックだとこんなにお安くできちゃうんですね。これはダイナミックならではだと思います。

 惜しむらくは出音がちょっと地味めというところでしょうか。マルチBAやハイブリッド型のような分かりやすいサウンドではなく、じっくり聴いて良さが分かるタイプのイヤホンだと思います。なので10秒くらいの試聴ではスルーしてしまうかもしれません。ぜひ上に挙げた曲なんかをじっくり試聴してほしいですね。

 AM850はボーカルものを中心に優しく心地よいサウンドを聴かせてくれます。ハイレゾ対応ということでDSD音源も聴いてみましたが、音源の良さがはっきり伝わってきたので、確かなドライバー性能を実感できました。

 帰宅途中や1日の終わり、あるいは休日などゆっくり音楽に浸る時に使ってほしいイヤホンですね。おすすめです!

製品の詳しい情報はこちら。
AM850 | 製品紹介 | IC-CONNECT

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