レビュー

【レビュー】aune M1s 無駄を削ぎ落としたピュアな音楽プレイヤー

aune M1s

 どうも。6月もあっという間に思わってしまいそうですね。最近、時の流れが速すぎてどこからかスタンド攻撃されてるんじゃないかと疑ってます。すぎやまです。

 今回はずっと気になっていたDAP aune M1sをようやくレビューできることになりました。海外で発売された時から「これは良さそうだなぁ」と思っていたんですけど、なかなか日本に入ってこなかったんですよね。日本では七福神商事さんが正規代理店をしてくれたので、無事レビューできます。

 M1sは3万円を切る価格ながらバランス接続が可能なDAP。使い勝手も素晴らしく良かったので、さっそく紹介したいと思います!

aune M1s レビュー

aune M1s

長方形で持ちやすい形
◎の部分は内円が決定キー
外円は上下左右ボタン
その他、ホームボタンと戻るボタンがあります

aune M1s

サイズ比較
DP-X1をスリムにしたような大きさ
厚みはDP-X1と同等

aune M1s

底面には充電ポートとバランス出力、アンバランス出力
アンバランス出力はラインアウトも兼用

aune M1s

サイドには電源と音量ボタン、microSDスロットが1つ

 M1sは全体にとてもシンプルなDAPです。デザインやボタン配置なども分かりやすく、中華DAPにありがちな「なぜそんなボタン配置になった?」と感じる部分が全くありませんでした。

 本体は100%アルミCNC切削加工となっており、プラスチックを使っていないため、なかなかの高級感があります。重さも重すぎず軽すぎずで丁度良いですね。持ち出すのに苦のないサイズと質感になっていると思います。

 3万円を切る価格のDAPとしては、充分すぎる品質ではないでしょうか。中華DAPはこういう”普通の”製品ってなぜか少ないんですよね。変なところで冒険してるものが多い…。まぁシンプルにするとどれも似たような見た目になっちゃうのは分かるんですけど、やっぱり普通が1番使いやすいと改めて思いました。

UIをチェック!

aune M1s

こちらがホーム画面
曲・フォルダ・プレイリスト・設定
というシンプルなメニュー

aune M1s

フォルダを選択した画面
カード内のフォルダが表示されます
文字化けなどは特に無し

aune M1s

フォルダ内のファイルを表示
ファイル名がそのまま表示されます
こちらも文字化け無し

aune M1s

再生画面
ここではアーティスト名やアルバム名のタグが表示されます
タグは一部日本語で文字化けあり

 M1sのUIは機能が絞ってある分、使い勝手がとても良いです。まず素晴らしいのは起動の速さ。電源を長押しするとauneのロゴが出るのですが、なんとその直後にはもう操作できます。これは圧倒的な速度。ここまで速いDAPは初めてです。(同様にオフも爆速)

 音楽再生系の機能はフォルダやプレイリストなどから再生するのみ。(プレイリストの項目内で履歴から再生することも可能。)ジャケットや歌詞を読み込むなどの今っぽい機能は全くありません。そのぶんカード内の曲読み込みも非常に速く、曲の切り替えでもたつくことが無いのは魅力的でした。純粋に音楽を聴くためのDAPですね。

 設定の項目では、デジタルフィルターの種類やバックライトの設定、ゲイン(3段階)、ラインアウトモードなどを選択できます。画面消灯時の正面ボタンの挙動なども細かく設定でき、シンプルながら意外とかゆいところに手が届くようになっています。

 中華系DAPは操作に戸惑うことがほとんどなのですが、M1sの操作系はほんと分かりやすくて使いやすいと感じました。人間、慣れれば大抵の困難は乗り越えられますけど、できるなら慣れる必要ないくらいの方が良いですよね。

澄み渡った自然なサウンド

 M1sの音を聴いて最初に印象的だったのが「とてもクリア」だということ。音の背景がとても静かで、安価なDAPにありがちなノイジーな感覚が全くありませんでした。そのおかげで音の輪郭がぼやけることなく聴こえ、音場も崩れていません。バランス接続にしてもノイジーにならないのは、この価格帯では驚きだと思います。

 この低ノイズを実現している裏には超低ジッター水晶発振器を2基搭載し、電源周りも様々フィルターを配置して工夫しているからのようです。

aune M1s

超低ジッター水晶発振器をデュアル搭載

aune M1s

ピュアで安定的な電源を確保する回路

 おかげでM1sのS/N比は130dB、THD+N(歪み率)は0.00027%となっています。AK70のS/N比が116dB、歪み率が0.0007%(バランス)であることを考えると、このスペックがいかに優れているか分かりますし、聴感上でもそのクリアさは充分に感じることができます。(AK70より高音質という意味ではないですよ)

 M1sのDACチップにはES9018k2mがシングルで使われており、音の情報量や明度も価格から考えると必要充分なものを感じました。最近はDACチップがデュアルで搭載されているDAPも多いので、そういう機種と比較すると「溢れんばかりの情報量」みたいなものは感じられないかもしれません。そのぶん、リラックスして聴けるサウンドだと思います。

 音の味付けは至ってナチュラルで、どこかの音域が強調されるわけではなく、クリアにすっきり聴かせてくれます。チューニングにはIE80、SE535、EX1000、IE800、K3003といった定番かつハイエンドなイヤホンが使われたとのことで、それらの特徴と活かす方向と考えると、ナチュラルな傾向になったというのも納得感がありました。それにしてもチューニングで使った機種を公開するというのはめずらしいですよね。

 ボリュームは0〜100のステップになっており、イヤホンで使うなら40〜50くらいで充分な音量を得られます。パワー志向のDAPではありませんが、ポータブルヘッドホンも余裕で鳴らすくらいの力はありますね。バランスならさらにパワフルになるので、相性が良さそうです。

 M1sのバランス接続は決してオマケ程度のものではなく、きちんと独立した4基のアンプが使われており、使ってみると音場の広がりなどきちんと効果が感じられます。「バランス試してみたいけど、対応してるDAPは高い…」という方にもおすすめできるDAPかもしれません。

aune M1s

総評

 aune M1sは3万円を切るというお手頃な価格ながら、使いやすく音楽ジャンルも選ばない高性能なDAPになっていました。特に電源オンオフが素早いのと、しばらく放っておいてもあまりバッテリーが減らないのは高ポイント。(DP-X1はすぐ死ぬんですよ)

 アナログのラインアウトもあるので、単体でも重ねてもOKというのもありがたいです。操作もサクサクなのでアンプと重ねる専用に買っても悪くないチョイスだと思います。

 特に欠点らしい欠点は無いと思うんですけど、やっぱりジャケが表示できないのは気になる方もいるでしょうね。それからギャップレスが完全ではなく、ちょっとプチッと切れちゃうのは少し気になりました。(ファームで改善してくれるといいな。)

 DAPに求める要素は人それぞれだと思いますが、多機能ではなくシンプルさ追求しているならM1sはとても良い選択肢だと思います。「シンプルで使いやすく、クリアな音質のもの。できればバランスも使いたい。予算は3万円以下。」そんな(ワガママな)DAPをお探しの方にはまさにピッタリな製品ではないでしょうか。

 3万円以下という括りであれば、今のところ間違いなくベストバイなDAPだと思います。気になった方はぜひ試してみてくださいね!おすすめです!

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