レビュー

【レビュー】Cayin N3 エントリーDAPの大本命!

Cayin N3

 ようやく春らしい季節になってきましたね。この季節になると、私はいつも曽我部恵一さんの『PINK』という名盤を聴いて過ごしております。(特にタイトル曲のPINKは最高!)

 ところが今年はなんとサニーデイ・サービスから『桜 super love』という新譜が発売になりました!さっそく喜び勇んで聴いたわけですが、これがまた素晴らしいです。ラブリーサマーちゃんのリミックスが素敵!

 さてさて、春になって薄着になるとDAPの運用方法が気になるところだと思います。「もうちょっと小さいのが欲しいな」とか「もうちょっと気楽に使えるものが欲しい」なんて思うんじゃないでしょうか。

 新生活の学生さんは、通学用に新しいDAPを欲しいと思うかもしれませんね。今回はそんなアナタにぜひチェックしてもらいたいDAPを紹介します。それがCayinのN3というDAP。

 N3は2万円を切る価格ながらハイエンドDAP顔負けのスペックを搭載しています。さっそく見ていきましょう!

Cayin N3 レビュー

Cayin N3

パッケージはオシャレな白

Cayin N3

内容物はこちら
本体の他にはシリコンケースと充電ケーブル(TypeC)
保護フィルムは本体に貼ってあり、予備も1枚ついてます

Cayin N3

正面中央には物理の決定キー
その周辺に静電式のボタンがあります

Cayin N3

右には再生関連のボタンとMicroSDスロット

Cayin N3

底面にはフォンアウト(ラインアウト兼用)と
USB TypeCの充電ポート(同軸・USBオーディオ出力可)

Cayin N3

左には電源ボタンと音量キー

 N3はFiiO X3 2ndに近いサイズ感で、なかなかコンパクトになっています。電源ボタンを押してから操作可能になるまでの時間は約18秒と速く、サッと出して使えるのがうれしいですね。

 操作系統は特徴ある面白い作りになっていました。まず中央に大きめの物理キーがあり、それを囲むように4箇所に静電式のボタンが配置されています。

 この静電式ボタンにはタッチバイブレーションが設定されていて、触れると本体がブルッと振動するんです。私が知る限り、ブルっと震えたDAPはコイツが初めてですね…。何とも愛らしい機能です。

 最初は震えたら邪魔かなと思ったんですが、この振動が意外に心地よく、操作していて楽しくもありました。(もちろん設定でオフにできます。)

 操作は覚えるまで多少の慣れが必要ですが、慣れてしまえば快適に使うことができるレベルだと思います。

続いて画面UIを見ていきましょう!

Cayin N3

視野角はボチボチですがジャケット表示は綺麗

Cayin N3

メイン画面
フォルダ再生の場合はライブラリーを選択

Cayin N3

フォルダ再生以外にはプレイリストやジャンル、
アーティストやアルバムからの選択が可能

Cayin N3

楽曲設定その1

Cayin N3

楽曲設定その2

Cayin N3

Bluetooth設定

Cayin N3

システム設定その1

Cayin N3

システム設定その2

 操作画面はシンプルで使いやすいですね。N3のファームウェアを作っているのはShanlingやHidizsと同じ会社のようなので、M1やAP60と似た操作画面になっています。

 ギャップレス再生や電源オン時のボリュームなども設定できるので特に不便は無く、必要充分な機能を持っていると感じました。

高いスペックと丁寧なチューニング

 N3にはAK4490ENというAK380に積んでいるAK4490EQよりも新しいDACチップを積んでいます。(両者の音質に大きな差は無く、ENの方がよりポータブル機器向けとのこと)

 このチップのおかげでPCM最大32Bit/384kHz、ネイティブDSD最大11.2MHzまで再生可能という、価格から考えると恐ろしいスペックに仕上がっています。

 とはいえDACチップだけで音が決まるわけではなく、アンプ部を含め、大切なのは全体のサウンドチューニングです。その点、N3はとても丁寧に音作りされていると感じました。

 上位モデルのN6やi5から見るCayinサウンドの印象は「濃く、深い音」というものでしたが、N3も同じ傾向のように思います。

 滑らかで暖かみのあるN3の音は、聴き疲れの少ない心地よさがありました。さすがに上位モデルと比較してしまうと、音の厚みや立体感では及ばなさを感じてしまいますが、聴きやすさという点ではN3も充分に魅力的です。

 最近は広く・高解像なサウンドのDAPも多い中、Cayinの音作りはアナログな魅力を持った珍しいタイプだと思います。現代的でシャープなデジタル音楽よりは、生音主体のクラシカルな音楽とマッチしますね。

 そういった意味では、結構音楽を選ぶタイプのDAPなのかもしれません。ネット上でCayinの評価が結構分かれているのは、聴く音楽の違いも要因としてありそうです。

 DP-X1とはまた違った味わいのある音なので、これはこれで私は結構好きなサウンドです。ニーアのサントラとか、よく合いますね。(最近は「遊園施設」という曲が好き)

高い出力でヘッドホンも楽々

 もう1つDP-X1との違いで言うと、N3の出力はかなりパワフルに感じられました。i5のパワーも凄かったので、このあたりはCayinの得意とするところなんでしょうか。

 出力の数値を調べてみると、DP-X1の出力が75mW+75mW(32Ω アンバランス)に対して、N3は130mW+130mW(32Ω)となっていました。結構な違いがありますね。

 このパワーのおかげでヘッドホンの駆動力はかなり高く、ポータブルヘッドホンならボリューム60(MAX100)で大音量を得られます。反面、感度が高いIEMだとややホワイトノイズが気になってしまうかもしれません。

 さらにはaptX対応のBluetooth機能もあるので、ワイヤレスイヤホンやヘッドホンと組み合わせて使えるのもトレンドに合わせたウレシイ機能です。

Cayin N3

XHA-9000とも使える!

総評

 Cayin N3はエントリーモデルながら、ハイエンドに迫るスペックとBluetoothまで備えた驚異のDAPです。そのサウンドは滑らかで心地よく、暖かみが感じられました。

 高解像と広い音場を追求する方には合わないかもしれませんが、イヤホンをしっかり選んであげればかなり素敵な音を聴かせてくれます。

 私のオススメの組み合わせは、JVCのFX1100やChord&MajorのClassicalですね。(後者はトップ画像のイヤホン。)この組み合わせでは、スムースな低域と弦楽器を中心に生音の美しさを楽しめます。

 惜しむらくはサイドのボタン類をホールドする機能が無いことでしょうか。サイドには音量ボタンもあるので、何かの拍子に押しっぱなしになってしまうと危険かもしれません。この点はぜひファームで改善してほしいですね。(【追記】4/12 サイドボタンのホールド機能はファームアップで対応予定とのこと。)

 しかし今やこんな高性能DAPが、2万円弱で手に入ってしまう時代ですか…。初めてのDAPとしては必要充分、サブ機としても文句なく働いてくれると思います。春の新生活を始めるのにピッタリの1台!これはおすすめですよ〜!

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