イヤホンレビュー

【レビュー】Chord&Major 4製品を一挙に聴き比べ!

chord and major

 どもども。今回はChord & Majorのイヤホン4機種を聴き比べる機会を頂いたので、その感想をレビューしたいと思います。Chord & Majorといえば、クラッシク・ジャズ・ロックなど「ジャンル」によってイヤホンのラインナップが分かれている珍しいメーカーさん。

 イヤホンに詳しくなるほど分かってくるのが、「どんな曲でも得意」というモデルはなかなか存在しないということではないでしょうか。だからこそ、読者諸兄は日々いくつものイヤホンを使い分けているのだと思います。そう考えると、ジャンル別ラインナップというのはなかなか合理的な使い分け方法な気もします。

 とはいえ、Chord & Majorのラインナップには「ポップス用」という製品が無いため「自分にはどれが良いのだろう?」という方も多いかもしれません。なので今回は「Classical」「Rock」「World」「Electronic」という人気の4モデルを比較試聴してみました。

 それぞれの機種の特長と、同じ曲で聴き比べた場合の変化について述べていきたいと思います。機材はDP-X1→TU-HP02、試聴曲は皆さん知ってる曲が良いと思ったのでRADWINPS「なんでもないや(movie edit.)」を採用しました。ではいってみましょう!

Classical レビュー

Chord & Major classical 
 ClassicalはChord & Majorの中で1番人気のモデル。クラシック用ということもあり、ローからハイまで自然で広い音が特徴的です。今回比較した中では最も全体のバランス良く(若干、ロー強め)、ジャンルを選ばない印象でした。

 ClassicalはChord & Majorの「優しく温かみのあるサウンド」を分かりやすく感じることができます。ダイナミック型ならではの音の奥行きや立体的な表現が楽しい機種ですね。Chord & Majorのイヤホンを聴くなら、最初はこれかRockあたりが良いのではないかと思います。

 試聴曲を聴いてみると、イントロのドラムスは低域は柔らかく厚みを持って響きます。弦楽器も艷やかで美しく聴こえますね。ボーカルはウォームでしっとりとした表現。シンバルもキレイに聴こえるといった印象で、ややマイルドになった感じがします。

 ちなみに試聴曲つながりで「君の名は。」サントラのインスト曲を聴くなら圧倒的にClassicalでした。楽器音の深み、響きなどがとても感動的に聴こえます。これはぜひアンプと組み合わせて聴いてみてほしい…。

ROCK レビュー

Chord & Major Rock 
 ROCKはClassicalよりも響きは控えめで、キレよく鳴ってくれる印象です。ベースのゴリっとした感触とシンバルの金属的な表現が両立していて、まさにロックな鳴り方をしています。その分、ボーカルの主張はそれほど強くないですね。

 これはChord & Majorのイヤホン全体にも言えることなのですが、とても音楽的な鳴り方をしてくれるのでサウンドに一体感があり、パワフルに聞こえます。音をバラバラにしないので録音のアラが聞こえづらいのも、ロックに適している点と言えます。邦楽ロックも気持ちよく聴けますね。

 試聴曲を聴いてみると、イントロのドラムスは低域は重みを持って鳴りますがClasscalほどは響きません。弦楽器もキレ良くシャープな印象。ボーカルはドライでClassicalよりはほんの少し引っ込んだ印象です。シンバルは細かな音も金属感があり、正しい刺激を感じることができます。

 試聴曲ではボーカルを重視するならClassicalで、演奏重視ならROCKの方ですかね。ここの差はほんと微妙なところ。

 世のロック向きと言われてるイヤホンやヘッドホンは刺激を多く含んでいるので、聴き疲れてしまう音のものも多いと思います。一方、これは刺激も心地よいレベルに収まっているので、長時間のリスニングも苦ではないところがとても良かったです。

World Music レビュー

Chord & Major World 
 今回の比較の中では、1番特殊な音をしていて、多くの読者諸兄が「それどんな音?」と思うのが、この「World」だと思います。Chord & Majorによる説明では民族音楽や伝統音楽に向けたイヤホンとのこと。

 民族楽器はアナログ録音しかできないものが多いため、空気感や臨場感の表現がとても大切になります。そこで音場感・定位・分解能などを特に重視してチューニングがされているようです。

 聴いてみるとClassicalやRockとは全然違った独特な鳴り方をします。音のレンジはやや狭いのですが、音の遠近表現が明確で、生楽器がとてもリアルに聞こえます。色々と聴いてみたところ、ライブ盤や生録音の音源と相性が良いようですね。

 音源によっては演奏の緊張感などがそのまま伝わってきて、とても面白いです。流行のDSD音源を聴くのも良いかもしれません。

 試聴曲を聴いてみると、イントロのドラムスは低域の量感は少なめ。弦楽器は繊細に鳴っています。意外にもボーカルは4機種の中で最も前に出てきており、かつ高い表現力。口の動きが見えるというのは、まさにこのことですね。全体のバランスはClassicalやRockに譲りますが、なかなか面白く聴けました。

 かなりマニアックなチューニングですが、ハマる人はハマる系だと思います。普通のイヤホンには飽きてしまった人向けですかね。

Electronic Music レビュー

Chord & Major Electronic 
 こちらは以前に単品でレビューしたので特長は簡単に。Electronicの面白いところは、低域の量感と解像感がうまく両立されているところ。単に低域をドカドカさせただけではなく、低音から高音まで様々な音が飛び交う電子音楽をワイドなレンジで気持ちよく表現してくれます。

 試聴曲を聴いてみると、イントロのドラムスは予想よりも低域の量感は少なかったですが、重心の低さを感じます。弦楽器は少し引っ込んでしまい機械的な音という印象を受けました。ボーカルは声が少し低くなったように聞こえ、喉が鳴るような音の低い部分が強調されたように聞こえます。

 分解能や定位感は4機種の中で最も高く、音の位置を正確に聞き取ることができました。高域のシンバルは引っ込んだ印象で、主張は少なめですね。今回の試聴曲ではClassicalやRockに譲る部分が多いと思います。

 RADWINPSにはイマイチなElectronicですが名誉のために言っておくと、ケツメイシみたいなビートの効いたポップスでは無類の強さを発揮します。「ビートを強く感じながら、ボワっとならない」というのがElectronicの強み。とても気持ちよく聴くことができます。

総評

 Chord & Majorの4機種を比較してみましたがいかがだったでしょうか?ポップス中心ということであれば、まずはClassicalから聴いてみるのが良いと思います。Classicalでは響きが強いという方は、もう少し辛口でタイトなROCKが合うかもしれません。

 ビートの効いた曲を主体に聴くのであればElectronicですね。ギラギラしていないので、疲れやすい電子音楽でも結構長く聴けます。Worldはボーカルや音場の表現が面白いので、ライブ盤を好んで聴く方には特におすすめしたいです。

 Chord & Majorのイヤホンは聴き疲れない音で、音楽を楽しく聴かせてくれました。個人的に普段使いに1台選ぶならClassicalですかね。いや、でもRockやElectronicも捨てがたい…。結局、イヤホンは1台じゃ済ませられないことが改めて分かりました…。読者諸兄もイヤホンの買いすぎにはご注意を。私もほどほどにします…!(たぶん)

以前書いたElectronicのレビューはこちら
【実機レビュー】CHORD&MAJOR Electronic Music Major01’16

Chord&Major イヤホン Classical-Major9’13
C & M AUDIO
売り上げランキング: 553,589
Chord&Major イヤホン Rock-Major8’13
C & M AUDIO
売り上げランキング: 528,551
CHORD&MAJOR コードアンドメジャー Major 5'13 World
Chord&Major
売り上げランキング: 680,397

関連記事

  1. SP540 【レビュー】KOSS SP540 低音と装着感が魅力!
  2. Pai audio 【レビュー】Pai audio PAI-FLAT PAI-DR1…
  3. dignis hako オシャレで便利!DIGNIS HAKOを買ってみました!
  4. FiiO X5 3rd 【レビュー】FiiO X5 3rd ミドルクラスの新本命はこれ!…
  5. 20150815191504 【レビュー】J-phonic k2 m2はずっと聴いてたい音
  6. Astrotec AX-35 【レビュー】Astrotec AX-35 自然な音が魅力のハイブ…
  7. 4000 【レビュー】PHONON 4000の音はぜひ聴いてみてほしい
  8. oriolus 【レビュー】話題の4ドライバイヤホンOriolusの音質は?

DAP&アンプレビュー

HIFIMAN SuperMini 【レビュー】HIFIMAN SuperMini 小さいのに驚きの高音質! 20151231145818 【レビュー】ONKYO DP-X1 期待の国産DAPを試す HIFIMAN MegaMini 【レビュー】HIFIMAN MegaMini 歌モノ好きのための1台 HIDIZS AP-60 【レビュー】Hidizs AP-60 完成度の高さに驚き! audioquest DragonFly red 【レビュー】AudioQuest DragonFly REDの使い勝手と音質は? 20150722145722 【レビュー】HA-2のグランド分離の実力は?リケーブルで体験 FiiO X5 3rd 【レビュー】FiiO X5 3rd ミドルクラスの新本命はこれ! AROMA Nebula N10 【レビュー】AROMA Nebula N10 イヤホンでこそ使いたいポタアン SU-AX01 【レビュー】SU-AX01で使える格安MMCXケーブル買いました 20151227193521 【レビュー】TU-HP02 使う価値のあるポータブルアンプ

イヤホンレビュー

20151207150742 【レビュー】ドブルベ ヌメロキャトル 暖かい音に心酔 OSTRY KC09 【レビュー】OSTRY KC09 ハイコスパと呼ぶにふさわしい名機 20151117162508 【レビュー】DUNU TITAN 5 透明感が魅力のイヤホン Andromeda-Cover-1024x620 【レビュー】Campfire Audio ANDROMEDA 今聴くべき音 TFZ SERIES 1S 【開封】TFZ SERIES 1S「My Love ver」が到着しました Fidue A85 VIRGO 【レビュー】Fidue A85 VIRGO これぞハイブリッドの進化型 moxpad MO-X9 【レビュー】moxpad MO-X9 問答無用のヘヴィサウンド DN-2002 【レビュー】DUNU DN-2002 渾身のフラグシップを試す HIFIMAN RE-600 【レビュー】HIFIMAN RE-600 ボーカルと音場表現ならこれ! HA-FW02 【開封】XHA-9000とHA-FW02の購入報告と謝罪

レビューの裏側を語るメルマガ配信中!

サイトには掲載できない話をメルマガで書いてます。
メルマガ読者限定の情報やイベントも企画中!!
「HEAD Bank 編集裏話」にぜひ登録してください!

おすすめポータブルアンプ





おすすめ音楽プレーヤー









おすすめ高級イヤホン

















最新記事

  1. TU-HP03
  2. IMG_6083
  3. Award2017
  4. nano iDSD Black Label
PAGE TOP