イヤホンレビュー

【レビュー】EARNiNE EN120 これぞ価格破壊イヤホンの大本命

EN120

 ども。先日公開したEARNiNEの取材記事が思っていたよりも反響を頂きまして…。なかなかの長文だったのに、読んで下さってありがとうございました。

 まだ読んでない方はぜひそっちを読んでから、今回のレビューを見てもらえればと思います。いろいろと感じてもらえるかも。

【取材レポート】その時、EARNiNEに何が起きていたのか

 さて、そんなわけで今回はいよいよ発売となったEARNiNEの新作EN120をレビューします。発表された価格をみてビックリした人も多かったのではないでしょうか。私もビックリ仰天でした。

 EN120の直販価格は5,480円(税込)。思わず「え?」となる価格です。だってこれBAイヤホンですよ?ダイナミックじゃないんですよ?とはいえ、BAイヤホンでも安いモデルもありますしね。大切なのはクオリティー!では、さっそく見ていきましょう!

EARNiNE EN120 レビュー

EARNiNE EN120

パッケージは小ぶりの箱

EARNiNE EN120

箱の内窓からこんにちは

EARNiNE EN120

同梱物は本体とイヤピ3サイズのみ

EARNiNE EN120

本体とプラグは統一感のあるデザイン
ケーブルスライダーもついてます

EARNiNE EN120

出ました、耳型!
女性がしても違和感ないサイズ

 EN120はちょっと可愛いサイズの箱に入っていました。箱には内窓があってそこから本体が見られるようになっています。この価格帯としては、なかなかコジャレたパッケージだと思います。

 入っているのは本体とイヤピ3サイズのみ。ケースがあったら良いかもしれませけど、それで価格が上がってもね…。私はポタフェスでSIMGOTの人(社長?)からもらった革ケースを使っていました。(EN700BASSとかに付属してるアレ)

 本体の質感は、価格から考えると驚くほど高いです。ハウジングはステンレス製になっているんですが、これがしっかりとした重量感があり、安っぽいアルミやプラスチックのイヤホンとは一線を画するクオリティーになっています。

 さらにケーブルは細身のツイストケーブルになっていて、取り回しが良くタッチノイズもありません。何度も言いますが5,480円のイヤホンですよ?5,000円のイヤホンって普通は黒くてヒョロいケーブルじゃないですか。一体何がどうなってるんだ…。

 装着感も特に違和感を覚えるようなところはありません。遮音性が低そうな見た目ですが、付属のイヤピで想像以上の密閉感を得られました。音漏れしにくいタイプなので、通勤通学にも安心して使えると思います。

 イヤホンについてちょっと知っている人がEN120を手に取れば、ほぼ間違いなく「これが5,480円とは信じがたい」と言うはずです。倍くらいの価格でももっとチープなイヤホンはたくさんあるわけで…。

 もちろん何も知らない人が手にとっても「お?これはちょっと良い物かな?」と感じると思います。プレゼントにも良いかもしれませんね。(こちらの世界へ誘う撒き餌)

バランスの整ったクリアなサウンド

 質感の高さに驚かされたEN120ですが、音はもっと凄いことになってました。シングルBAのイヤホンはどうしても、低音が足りないとか、音域が狭く聞こえるといった問題を抱えているのが普通です(エティモとかは別ですよ)。でも、EN120の場合はそれらをほとんど感じさせません。

 それを可能にしたのが「ワイド バランスド・アーマチュア」と名付けられた独自開発・製造のBAドライバー。補聴器用途ではなく、はじめからオーディオ用に設計/開発されたBAドライバーだからこそできたことなんだとか。

 実際に聴いてみると、中高域の透明感はさすがBA。シンバルの金属感やボーカルの解像感など、ダイナミックでは難しい部分が上手く表現されています。それに加え、低音にもほどよい量感があり全体のバランスの良さを感じました。

 さすがに低音特化のダイナミックのような低音までは出ませんけど、バスドラが空気を押し出す感じやベースのゴリっとした質感はしっかり表現できています。スッキリとしながらも物足りなく感じない、絶妙のバランスですね。

 そうしたバランス感に優れたEN120ですが、使っていくうちにいくつか面白いなと思ったところがありました。まずは空間表現の巧みさです。BAイヤホンはダイナミックと比較すると、全体に音が近くなる傾向があり、音同士の遠近感を表現するのがあまり得意じゃなかったりするんですが、EN120はシングルBAということもあってか音同士の位置関係や遠近の表現(ざっくり言うと定位感)が巧みです。

 それからボーカルの表現も面白いですね。市場にはボーカル近めなBAイヤホンが多い中、EN120はベッタリ近い表現になっておらず、演奏との調和がとれているように感じました。ここは大いに好みがある部分でしょうが、バンドものを中心に聴く私には丁度良かったです。

EN120

気軽に使えるオールラウンダー

 EN120にマッチする楽曲について考えてみたんですけど、オーケストラなどそもそもイヤホンに向かない楽曲以外は、特に不得手を感じませんでした。ロックやポップスは中高域がシャキっとクリアに、低域は弾力を持って聴かせてくれますし、静かなピアノ曲などは楽器の美しい響きを感じられます。

 EN120で聴いてて良いなと思った楽曲はこんな感じですかね。

相対性理論 – ケルベロス

 イントロからハイハットのシャキっとしたキレの良いサウンドと空気感のあるバスドラ/ベースの表現がお見事。サビ前でLRにギターがふられるところも楽曲の持つ立体感を上手く聴かせてくれます。やくしまるえつこさんの声とも相性いいですね。

VELTPUNCH – Cheap Disco”13 steps”

 ゴリゴリのハードコアなイントロが、Aメロでは嘘のように静まりかえる構成が魅力の曲。しょぼいダイナミックイヤホンで聴くとシンバルが死んでしまうんですが、EN120はさすがBA。バシっと鳴ります。

 この曲のキモはサビ前にドラムが裏打ちになる部分からサビにかけての展開。とにかく透明感が重要なんですけど、凛とした美しさをうまく表現できていると感じました。この曲、サビで色々な音が入ってるんだなぁというのも堪能できます。分離性能のもなかなか良いですね。

総評

 EN120をひと通り使ってみての感想は「この価格でこの性能というのは正直”壊れ”じゃないか」というもの。これがソシャゲだったらEN120デッキだらけになって炎上、後日運営から修正入るレベルですわ。

 「ハイエンドを凌駕する音質」みたいな仰々しく派手なサウンドではありませんが、使うほどに「このクオリティーでこの価格は凄いな」という印象を受けました。特にジャンルを選ばない音なので、自分で使っても良いし、イヤホン詳しくない人にも普通にオススメできますね。

 それにしても最近の5,000円クラスイヤホンは、本当に馬鹿にできない音してます。ハイエンドも順調(?)にインフレが進んでますが、ローエンドも驚くべきスピードで進化してると思いました。

 EN120はハイエンドユーザーがサブ機に使う用途としては、充分すぎる性能を持っていると思います。正直サブじゃもったいないかも。BAならではのやや硬質でキレ味の良い中高域と、適度に弾む低域。パッと聴いたくらいじゃ粗は見当たらないと思います。

 このクオリティーでこの価格なら、特に迷う理由はないでしょう!ハイエンド愛好家もローエンドマニアも、すべからく聴くべし!おすすめです!

EN120:七福神商事 – Yahoo!ショッピング

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