イヤホンレビュー

【レビュー】SIMGOT EN700BASS 完成度の高さに脱帽!

SIMGOT EN700BASS

 どうも!今日はオンキヨーとパイオニアのDAP発売日ですね。しかし個人的には注目のイヤホンが発売された日でもあります。それが今回レビューするSIMGOTのEN700BASSというモデル。

 あまり聞き慣れないメーカーだと思いますが、実はSIMGOTはOSTRY「KC06」などの開発に携わった人物が立ち上げたメーカーなんだそうです。どうりで新興メーカーながらクオリティーの高い製品を出せるわけですね。

 新作のEN700BASSもこの価格帯では久しぶりにオススメできる仕上がりになっていました。さっそくレビューしていきます!

SIMGOT EN700BASS レビュー

SIMGOT EN700BASS

パッケージちゃんとしてます。

SIMGOT EN700BASS

内容物はイヤピ2種の他、素敵な革ケースも付属。

SIMGOT EN700BASS

ケーブルと本体の色がマッチしてますね。

SIMGOT EN700BASS

分岐やプラグ部も丁寧な作り

 EN700BASSは前作のEN700をベースに改良を加えたモデル。型番だけを見ると単なる低音増強版のように思えますが、実際はハウジング・ドライバー・ケーブルなどかなりの変更が加えられているようです。

 手にしてみると、パッケージからケース、本体に至るまで非常に質感が高く、13,800円のイヤホンとはちょっと思えない印象を受けました。特にハウジングは滑らかな金属形成がされており、見た目も美しいです。

 ケーブルは8芯無酸素銅線で、多少クセは付きますが柔らかで扱いやすくなっています。個人的にはイヤーフックに針金が入っていないのが好みでした。一見すると特異な装着感のように思えますが、実際に着けてみると違和感は無く快適そのもの。

 総じて購入の満足度は高い製品だと思います。やはり最近の中華クオリティーは凄いですね。

腰の座ったハイレベルなオールラウンダー

 EN700BASSを一聴した感想は「ん?これはBASSモデルなの?バランス良いけど…」というものでした。確かに低域に重心を持つドシっとしたサウンドではありますが、他の音域が犠牲になっている感じはありません。

 低域はソリッドではなく適度に空気感を含んでおり、バスドラムやタムの「ボフッ」という質感の表現が得意です。弦楽器の低域もよく響きますね。レスポンスは良いので緩慢な印象はなく、良いバランスにまとまっていると感じました。

 中域は明るく暖かみを持っています。ボーカルは明瞭で聴きやすく、ライブ音源との相性が良いですね。独特の透明感があるのでピアノ曲なんかもキレイに聴けると思います。適度に響いてくれるので聴いていて気持ちが良いです。

 高域はグイグイ前に出るチューニングではなく、刺さらず潰れずのギリギリを攻めたバランス。しょぼいイヤホンで聴くとボロボロになるNUMBER GIRLの「SASU-YOU」でも、完璧とは言えないまでもしっかり聴ける鳴り方をしています。BASSモデルということで、勝手に高域は苦手なのかと思っていたんですがそうでもないですね。

 全体をみるとクリアなボーカルと適度に響きを持った音空間が印象的で、ボーカルものを中心としたポップスやロックなどとの相性がよく感じられました。解像感は価格帯からするとかなり良いものを持っていますが、音をバラバラにするようなイヤホンではないので、音数が多い曲だと少しゴチャっとなる部分があるかもしれません。

 大森靖子では感じなかったんですが、TKだと多少ゴチャっと感を感じました。ハイテンポな曲よりゆっくりした曲の方が得意なんだと思います。

EN700BASSの透明感や音場表現の高さを実感できる1曲

EN700と比較

SIMGOT EN700BASS

 気になっている人もいると思うので、本機のベースとなったEN700との比較をしたいと思います。見た目に大きく違うのはハウジングとケーブルですね。見た目に分からない部分としては、BASSはチタン複合振動膜を採用しているため再生周波数帯域がEN700よりもワイドになっています。

SIMGOT EN700BASS

BASSの方がハウジングが薄い

SIMGOT EN700BASS

BASSはフック部分に針金が無く、ケーブル素材も異なる

 見た目そっくりな2機種ですが装着感は結構違います。個人的にはハウジングが薄く、ケーブルに針金の無いBASSの方が快適だと感じました。EN700のケーブルはツルっとしているため、もしかするとケーブルはEN700の方が好きという人もいるかもしれません。

 音の方は装着感以上に違いがありますね。EN700は中高域を中心にバランスの良い音で、特に高域の伸びや美しさはBASSに無いものを持っています。その反面やや音にキツさがあり、低域にはBASSの持つ空気感は感じられません。

 まさに一長一短。私は全体的にはBASSの方が好みですが、両方を聴き比べた友人はEN700の方が好きだと言っていました。(友人は低域苦手なタイプ。)

 EN700と比較することで、EN700BASSは確かに低音モデルなのだと分かりました。しかしこうして聴き比べなければ、EN700BASSを低音モデルだと感じる人は少ないように思います。どちらを選ぶかは本当に好みですね。逆にどっちが好きかで、自分の好みの傾向が分かる機種と言えるかもしれません。

SIMGOT EN700BASS

DAPはSuperMiniとの組み合わせが秀逸。

総評

 EN700BASSは質感・装着感・音のバランスが高いレベルで整った優れたイヤホンです。これとSuperMiniで聴くニーア レプリカント サントラの美しさ・壮大さといったら…次のオフ会ではこれを押し売りしようと決めたくらい気に入りました。(早くオートマタのサントラも聴きたい)

 それにしてもイヤホンは日々進化していますね。数年前にこのクオリティーの製品を手に入れようと思ったら、果たしていくらかかったことか…。日頃はついついハイエンドイヤホンの進化に目を奪われがちですが、こうした手に入れやすい価格帯の製品に目を向けてみるのも楽しいことだと思います。

 そういう意味ではEN700BASSは久しぶりにオススメできるヒット作でした。ボーカルものを中心に、少し低域に重心をおいたバランスの良いサウンドを探している方にはオススメです!とても臨場感のあるサウンドを楽しめると思いますよ!ちなみに色は赤の他、黒とグレーがあるようです。ぜひ試してみてください!(そしてオートマタのサントラはゲームやってなくても予約すべし!)

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