【レビュー】FiiO X3 2nd&TU-HP02は至極の組み合わせ

X3 2nd&TU-HP02

 イヤホン+DAP+ケーブル+アンプ。それぞれ世の中に出ている製品数を考えると、その組み合わせは果てしないように思えます。単に高価なものを組み合わせれば良いというわけではないところがオーディオの面白みではないでしょうか。それゆえオーディオとは「センス」であり、組み合わせの妙を楽しむものだと思うことがあります。

 今回紹介するFiiO X3 2ndとエレキットのTU-HP02も、安価ながらなかなかに良い音を出してくれる組み合わせです。まずはX3 2ndをレビューし、アンプを組み合わせた場合の違いを考えてみたいと思います。

FiiO X3 2nd Generationレビュー

 FiiO X3 2ndを買おうと思った理由は「サイズ」と「ラインアウト」です。基本的にはTU-HP02との組み合わせを前提に考えていましたが、単品でも使いたいのでX5よりコンパクトなX3 2ndにしました。X1とも迷いましたがラインアウトは独立してくれていた方が便利なのと、単品での音質差でX3 2ndに。

X3 2nd Generationの音質は?

 X3 2ndは味付けの少ないフラットな音質が魅力。AKシリーズと比較すると音の輪郭は柔らかで、ソースを選ばない聴きやすい音という印象です。サイズやUI、価格を考えると音質の満足はとても高く、ちょっと外で聴く分にはこれ1つで充分だと思います。ただじっくり音楽を聴くとなると音のパワーやメリハリに物足りなさを感じることもありますね。

TU-HP02と組み合わせる

 X3 2ndとエレキットのTU-HP02を組み合わせてみると、思わず「おっほー」と声が出てしまうほどサウンドが激変します。音の粒立ちが良くなり、やや眠い音だったX3 2ndがビシっと起こされたような印象に。音場感も大きく改善され、音にグっと奥行きが出ます。駆動力に余裕が生まれたおかげで、低域に弾むような力強さも感じます。

 何よりウレシイのはTU-HP02の持つ「心地よいサウンド」をしっかり表現してくれることですね。ベースやギターの弦が擦れる音、スネアやタムが跳ね返る余韻、ボーカルのフェイク。音を聴いているのではなく、音楽を聴いている感覚をはっきり感じることができます。

 はっきり言ってX3 2ndの音とは全く別モノですね。ただこれはX3 2ndのラインアウトがTU-HP02のキャラクターを邪魔せず活かしてくれているおかげでもあると思います。そのおかげでTU-HP02の倍音成分たっぷりなサウンドを余す所なく楽しむことができるわけですね。(特にダイナミックやハイブリッドイヤホンとの組み合わせはサイコー!)

総評

 世の中には目玉が飛び出るような高価なオーディオ機器は数多くあります。確かにそうした機器はそれはそれで素晴らしいものではありますが、「高価な機器でないからダメ」なんてことは全くないと強く思います。

 大切なのは「自分の好みを自分で理解している」ということではないでしょうか。私もさまざま試聴を繰り返す中で、ようやく自分の好みが少しずつ分かってきました。恐らくこれを理解しないうちは、どんな高価な機器を買っても「馬の耳にハイレゾ」になってしまうと思うのです。

 X3 2ndとTU-HP02の組み合わせはポータブルオーディオのインフレに疲れてしまった人に間違いなくオススメできるものです。ゾクゾクはしないかもしれませんがニヤニヤしたい人は、ぜひ聴いてみてください。

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