【レビュー】final SONOROUS Ⅱ&Ⅲ の音質は?

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 今回はfinalさんが3月10日に発売するヘッドホン SONOROUS ⅡとⅢ を試聴してきたので、感想などをレビューしたいと思います。(今回は2機種レビューで長くなりそうなので前置きは無しで)

final SONOROUS Ⅱ レビュー

質感と装着感は?

 SONOROUS Ⅱは3万円台のヘッドホンの中では、なかなかに高い質感のヘッドホンだと思います。ヘッドバンドの質も高く、ハウジングも丁寧に作られています。ヘッドバンドから伸びた金属がそのままハウジングを支えるデザインには無駄がなく、美しいフォルムをしています。finalのロゴもデザインの一部として溶け込んでいて嫌な感じがしません。

 持ち上げてみるとしっかりとした重みがあり、それが装着時の安定感に繋がっています。側圧も特に強いということもなく、イヤーパッドが当たる感触も良好なので、長い時間使っていられそうです。(やや肩は凝るかもしれませんが。)ケーブルは着脱式になっていて、断線に備えられるのは嬉しいですね。

巧みな空間表現とハイ寄りの音

 SONOROUS Ⅱはほぐれた低域と硬質な高域のギャップが面白いヘッドホンだと思いました。空間表現が巧みで分離感がよいので、音楽の空気感がよく伝わってきます。主張が強いのは高域で、音源によってはキツさを感じることもしばしば。

 ボーカルに関しても、ハイを意識した味付けで、声の高い女性ボーカルなんかは良いと思いますが、それ以外に関してはイマイチだと感じました。宇多田ヒカルはいまいちだけど、チャットモンチーなら合うといったところでしょうか。歌モノを聴くヘッドホンではないのかもしれません。

 この価格帯としては楽器の再現能力が高く、録音の悪い音源でははっきりと粗を感じます。高域に押されていて低域のアタック感は強くないので、EDMやロックにはいまいちかもしれません。インスト曲で楽器の分離感や音場を楽しみたいヘッドホンですね。誤解を招く表現かもしれませんが、個人的にはエティモのイヤホンっぽいヘッドホンだなと思いました。

final SONOROUS Ⅲ レビュー

高域のキツさ抑えたフラットな音

 SONOROUS Ⅲの質感や装着感はⅡと同じなので省力しますね。Ⅲは、Ⅱの高域のキツさを抑えてよりフラットになった印象を受けました。Ⅱよりも低域を感じる分、密度が高くパワフルになっています。

 Ⅱをエティモ的な良さとすると、Ⅲはダイナミックらしい音と言えるかもしれません。音が生き生きとした感じがしますね。Ⅱではいまいちだった宇多田ヒカルも楽しんで聴くことができました。

 音自体への味付けは少ないヘッドホンだと感じましたが、音の響きや余韻には濃い味付けを感じるので、フラットと言いつつもモニターサウンドとは言えない音づくりになっています。

 Ⅱが特定の音楽ソースにドンピシャな音だとすると、Ⅲはジャンルを選ばない音になっていると言えそうです。ただⅢの低音や音の密度を暑苦しく感じる人には、スッキリした音のⅡの方が良いかもしれません。歌モノやPOPS中心であればⅢを、インスト曲や高音フェチの人はⅡを選択するのが良いのではないでしょうか。

総評

 今回レビューした2機種はどちらもなかなかに魅力的なヘッドホンでした。落ち着いたデザインがとても良いですね。Ⅱに関しては高域キツイと書いてしまいましたが、これはエージングである程度は解消されるのかもしれません。そう思うとちょっと使い込んでみたいなと思ってしまいました。

 どちらか1つを人におすすめするならⅢを選ぶと思いますが、超個人的にはⅡで聴くシューゲが良かったので、自分で買うとしたら迷いそうな気がします。とはいえポータブルメインの私としては、finalさんにぜひポータブルヘッドホンも作ってもらいたいなぁと淡い期待を寄せてしまうのでした。ぜひお願いします!

final SONOROUS II FI-SO2BD3-A
final SONOROUS II FI-SO2BD3-A
posted with amazlet at 16.04.03
final (2016-03-10)
final SONOROUS III FI-SO3BD3-A
final SONOROUS III FI-SO3BD3-A
posted with amazlet at 16.04.03
final (2016-03-10)