イヤホンレビュー

【寄稿レビュー】ひたすら濃い音が魅力 Fischer Audio Da capo

Fischer Audio Da capo

 どうも。今回は寄稿レビューを頂きましたので、ご紹介をしたいと思います。

 寄稿を寄せて頂いたのはいつもTwitterでお世話になっている@mIT_TAnさん。私と同じくKH-KZ3000使いなので、勝手にシンパシーを感じているお方です。

 今回はイヤホンのレビューを書いて頂いたので、さっそくバトンタッチしたいと思います!

自己紹介

mIT-TAn(みったん)と申します。

もともとクラシックをメインに聴いておりまして、溜まりすぎたCDを効率良く消化する為に、ポータブルの修羅の道に踏み込んでしまった経緯がございます。

音のパラメータを数値化出来ないので、どうしても主観的かつ性癖を全面に出す内容になってしまい、文章も読みにくい文体になっていると思いますが、ご勘弁願いたいところです。

今回レビューする製品

Fischer Audioのイヤホン、Da capoを取り上げたい。

現在日本国内では流通してないようですが、一応カタログ上は残っているし、愛機への感謝と、復活の願いも込めて記事を書かせて頂きたいと思った次第である。

Fischer Audioというロシアのメーカーがどんな音を出すのかというと、強大な中低音域とキレのある高音域が生み出す「マッスルisパワー」な一面と、それと反するような「ロシア演歌」とでも呼ぶべき艶っぽさ。

このどうにも両立しなさそうな二つの面を備えていることが、共通な特徴と思っている。これは最もマッスルなOmega Twinでも、入門機のTOTEM Pacoでもパラメーターの違いはあれ持っている。

そのようなFischer Audioの特徴を最も強く持っているのが「Da capo」というモデルだと個人的には思う。

外観について

デザインは、黒壇ハウジングで、発育不良のどんぐりみたいな形である。

Fischer Audio Da capo

後述の「Spiritoso」はえらく可愛いデザインなので、何とかしてほしかったところである。ケーブルは多少タッチノイズを感じさせなくもないが、気になる方はShure掛けで対応可能である。

音の傾向

Da Capoも音のバランスは中低音域重視で、我が家のイヤホンでも屈指の低音を出す機種ではあるが、むしろ特徴的なのは、ひたすらに「濃い音」。

「濃い音」+「木製ハウジング」の相乗効果(?)から、アコースティックな楽器や打楽器・弦楽器は、よく響き、よく歌い、よく泣くので、ジャズは向いていると思うし、クラシックも大編成をよく捌いていると思う。

向いてない曲は・・・ 元々低音盛りすぎな曲は「ちょっと勘弁してくれないか」と感じる場面がないとは言えないし、そもそも「濃い音」を要求しない曲はダメかもしれない。

例えば、すぎやまさんお勧めの小瀬村晶氏の曲をDa Capoで聴くと、音の涼しさと透明さがどこかへ行ってしまい、「冷やし中華を頼んだはずなのに、出てきたのは冷やし天下一品(こってり)だった」というような違和感を感じてしまう。

マッチする楽曲

そんなDa capoに最もよく合うのが、同じ故郷のロシアの音楽・・・と書ければ、実に明朗快速に筆が進むのだが、残念ながら適当な動画がなかったのでロシア以外の曲を紹介する。

「パワー面」を堪能する曲 − カール・ジェンキンス『Dies Irae』Requiemより

世に低音ホンは数あるが、ここまで低音をパワー豊かにどこどこ鳴らすイヤホンは少ないだろう。しかも合唱も低音に負けず明瞭に響くので、低音の迫力とリズム感によりむしろパワーアップしている。これは音量を上げて音のパワーの渦に身を浸したくなる。

「演歌面」を味わう曲 − 吉松隆『夢色モビール』

この文章を書く際に、他のイヤホンといろいろ聴き比べたのだが、独奏チェロの音がイヤホンによって驚くほど違いが出る。

我が家にあるイヤホンで比較すると、JVC HA-FX850は、スタイリッシュかつ渋さもあるイケてるおじさまのような感じで、GRADO iGiでは漢臭さが全面にでて雄々しい。

Da Capoではどうかと言うと、チェロは孤独な寂しさや哀愁を漂わせつつ、太く、美しく泣く。音の響きや余韻までも美しく、音の濃さはFX850があっさりしてると感じるくらいだ。

総評

とはいっても、Da Capoが現在入手困難であることは事実。てっとり早くFischer Audioの音を体験するには「Spiritoso」をお勧めしたい。

Fischer Audio Spiritoso

Fischer Audio Spiritoso

音のバランスがよく、おそらくFischer Audioのイヤホンの中でも最も「優等生」的なイヤホン。Da Capoに比べるとパワーが不足していて、音像もこじんまりしている気がするが、Fischer Audioの音の特徴はよく味わえると思う。

P.S.
えっ? Spiritosoも生産終了なの???

—寄稿ここまで。

 ということで、mIT-TAnさんによるFischer Audioのイヤホンレビューでした。オチまでつけて頂いて、楽しいレビューでしたね。

 FXシリーズファンの私としては、「濃い音」というのはぜひ聴いてみたい…。さらに動画で紹介頂いた吉松隆さんの音楽も初めて聴いたのですが、とても安らぐ音でいいですね〜。とっても勉強になりました!

 それにしてもHEAD Bankの寄稿は、ここまでなぜか普通に買えないものばかりレビューされてます(私には書けない内容なのですごく感謝してますよ!)。なので、次回あたりはぜひ普通に買えるもののレビューなどお待ちしています!(って言うとまた買えないヤツが来るパターン!)

 寄稿を書いてくださる方は、私のTwitter宛にDMするか、

 sugiyama@head-bank.com

 までメールを1本ください!フォーマットなどご案内致します!書いて下さった方には…何かしら素敵なお返しをしたいなと計画していますよ!

 ではでは、あなたからの熱い寄稿をお待ちしております!次は誰だ!?

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