【レビュー】OSTRY KC08T オープンエアー型の秀作

OSTRY KC08T

 今回は久しぶりにオープンエアー(イントラコンカ)型イヤホン OSTRY KC08Tのレビューです。カナル型が全盛期を迎える前は、イヤホンと言えばこの形というくらいメジャーな存在だったんですけどね。気づいたらすっかり無くなってしまいました。

 しかし最近は中華イヤホンを中心にオープンエアー型を再評価する動きがあるのか、新製品もちょこちょこ見るようになってきました。若い方には馴染みの薄いタイプかと思いますが、使ってみるとこれはこれで多くのメリットを感じます。さっそくそのあたりをレビューしていきましょう!

OSTRY KC08T レビュー

OSTRY KC08T
パッケージ
OSTRY KC08T
同梱品
2種類のスポンジとケースが付属
OSTRY KC08T
ケースは3つのパーツで構成
開閉はマグネットを使用
OSTRY KC08T
このようにイヤホンを巻いて収納可能
OSTRY KC08T
スポンジは2種類
音の出口に合わせて加工されたタイプと普通のタイプ
OSTRY KC08T
ケーブルはプラグから分岐部までは布巻タイプ
分岐からハウジングまでは細いケーブルに
OSTRY KC08T
メカニカルな筐体デザイン
OSTRY KC08T
音の出口部分

 KC08Tはメカニカルなデザインが目を引くオープンエアー型イヤホン。本体は軽いので高級感は今一歩かもしれません。ケーブルはややクセがつきやすいですが、使用上は特に問題ないレベルだと思います。

 オープンエアー型の装着感は耳の形やサイズに大きく依存するので、表現が難しいところですね。普段のイヤピがMサイズの私には、KC08Tはスポンジ無しで丁度良いくらいのサイズ。

 スポンジ無しでも外れにくい設計になっているので、安定して使うことができました。素の状態で小さい人はスポンジをつけると丁度良いと思います。またスポンジで低音の量感を調整することも可能です。とはいえ、装着感に関してはほんと相性ですね。

 パッと見の見た目では2万円弱のイヤホンには見えませんが、その点はサウンドを聴くと納得感があります。

広く深く、クリアなサウンド

 KC08Tは16mmという大口径のダイナミックドライバーを搭載しています。オープンエアー型はカナル型と比較すると大型のドライバーを搭載しやすいのも特徴ですね。一般的にダイナミックドライバーはサイズが大きくなる方が音質的には有利です。

 サウンドを聴いてみると、驚くのが音場の広さと低域の量感。オープンエアー型イヤホンはヘッドホンで言えば開放型のようなものなので、どうしても低域は弱くなりがちです。その点、KC08Tはその弱点を大型ドライバーで上手く補っているようですね。オープンエアーならではの広がるサウンドとカナル型に負けない低域の迫力を楽しめました。

 サウンドバランスは、スポンジを使わなければカリっとしたフラット志向、スポンジを使うと中低域寄りのヘビーなものになります。これは完全に好みですが、聴いていて楽しいのはスポンジ有りの方だと感じました。ポップスやロックならスポンジおすすめです。

 オープンエアー型イヤホンの宿命か音と音の距離感の表現はいまいち、しかし1音1音の解像感は高く、このクリアに音が広がる感覚がKC08Tの魅力だと感じました。圧迫感が全く無いので、いつまでも聴いていられます。

 低域は厚みと空気感で表現するタイプ。エッジは感じられませんがレスポンスは良いので嫌な感じはしません。ミッドレンジはギター曲の表現は美しいですが、ピアノ主体の曲だと奥行きが少し足りないと感じることも。

 ボーカルは耳元から離れ楽器の後ろから歌っているような感覚がします。ライブを聴いているような雰囲気ですね。高域はスポンジをつけると控えめな表現になりますが、外すと刺さらないレベルでカリっと鳴ります。

OSTRY KC08T

総評

 OSTRY KC08Tはオープンな広い音場に厚みのある低域、こもった感じの少ないクリアなサウンドが魅力のイヤホンでした。16mmのドライバーを積んでいるということもあり、アンプを使って駆動してあげるとさらに制動の効いた豊かな音を出してくれるのも楽しいポイントです。

 特にジャンルを選ぶようなサウンドではなく、手持ちの音源を広々とノリ良く聴かせてくれるので、多ドラのイヤホンの濃く圧迫感のある音に疲れてしまった方には良いオアシスになるのではないかと思います。

 久々に使ってみると、やはりオープンエアー型は1つ持っておきたいなという気持ちになりますね。まだ試したことが無い方はぜひ聴いてみてください!こんな鳴らし方もあるのか!と楽しめる1台だと思いますよ〜!安い輸入品もあるようですが国内正規品の販売はこちらとなっています。