どもども。今年も数多くの新商品が発売されましたが、中でもダントツで数が多かったのは中華イヤホンじゃないでしょうか。ほんとヘタしたら2〜3日おきに新商品が出てきてた時もありました。
それと同時に多ドラ化=高級化の波も一気に来ましたよね。今じゃ14BAのイヤホンなんかもあったりして、ほんと商売の嗅覚が鋭いというか日本企業も見習うべき点がありそうです。(ニセBAという凄まじい問題もありましたけど)
さて今回はそんな有象無象が荒ぶる中華イヤホンの中で最も激戦区である「ハイブリッドイヤホン」の中から1機種を紹介したいと思います。紹介するのはmagaosi k3というモデル。これがなかなかに良い機種でした。さっそく見てみましょう!
the magaosi k3 レビュー

WOOeasyで購入しました。
良かった今回は潰れてない。

中にはイヤホンケースが。
この中に全部入ってます。

中身は本体とケーブルとイヤピが4セット

メタルハウジング

リケーブルはMMCX。
中華らしくパッケージはシンプルですが本体の質感は上々です。金属ハウジングなので強度も高そうですね。サイズは小ぶりで装着感はWestoneに近いイメージ。ケーブルにも「k3」とモデル名が記されており、きちんと作られていました。(どうせみんなリケーブルするんでしょうけど)
さっそくDP-X1で聴いてみました。magaosi k3は2BA+1DDのハイブリッドイヤホンとなっています。中華ハイブリッドは「とにかく強い低音と派手な高音」というモデルが多く、一部の人気機種をのぞいては「あーはいはい、またコレね。」というような音が多いのですが、magaosi k3はなかなか整ったチューニングになっています。
サウンドは中高域はBAが担当し、低域をDドラが鳴らしている感じですね。これはよくあるチューニングパターンですが、magaosi k3の場合は低域がそこまで出しゃばらず、中高域にシャキっとした透明感があって解像感が高く感じます。ハイハットやシンバルの金属的な表現が上手です。
全体的にはスピード感のあるロックなサウンドで、低音と高音を強調したイヤホンだとは思います。とはいえ低域に制動が効いているのでクリアさが失われず、ボーカル域に被ってこないのが魅力的。低域は出ないというわけではなくて、ここぞという場面で出てくるタイプですね。
せっかくなのでバランス接続をして聴いてみます。ケーブルはNOBUNAGA Labsの雷切を使用しました。バランスに変えると音の1つ1つが一層くっきりとして厚みが加わりました。DP-X1のバランスモードはBALが合いますね。バランスでしっかり変化を感じるので、ポテンシャルは高いものを持っているのでしょう。
magaosi k3を聴いていて特に気に入ったのは、すっきりノリ良く聴けるサウンドバランスとドラムスの鳴らし方です。スネアの音抜けがとても良く、タムの弾け方は「ドムン!」と迫力があります。最近はアジカンの「ソルファ(2016)」をよく聴いてますが、k3はこのアルバムの持つ疾走感とよくマッチします。例えば「リライト」ではサビ前のブレイクで入る「ダン!」というフロアタムの鳴り方が良いですね!
総評
magaosi k3は中華ハイブリッドにありがちなサウンドと違い、抜けの良い中域、凛とした高域、厚みがありながらも制動の効いた低域が魅力のイヤホンです。反応の良い音なのでスピード感があり、邦楽ロックにはよく合うと思いました。
欠点をあげるとすればボーカルですかね。これは好みにも寄りますが全体にやや距離がありドライな印象です。ハスキーな歌声の場合は声の低い部分がカットされ、若干うわずって聞こえてしまうことがありました。ちょっと深みに欠けますね。
その分バンドサウンドの表現は素晴らしく、音の厚みや分離感も高いのでかなり楽しんで聴くことができます。録音の粗も気にならないレベルの解像感なのでロックには丁度良いと感じました。アコースティックな楽器も得意なので、インスト曲も楽しいと思います。
「シャッキリした音で低域にもパンチが欲しい」という人にはかなりオススメできるイヤホンだと思います!演奏重視のロックンローラーにはぜひ試してほしいサウンドですね。DQSM D2よりも聴き疲れしない音だと思います!2万円を切るハイブリッドの中では、なかなか良い機種が出てきたのではないでしょうか。
※今はノズル交換可能なモデルに変更になっているようです。おすすめですよ〜!
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