ヘッドホンレビュー

【レビュー】Mitchell and ​​Johnson GL2 静電型がこの価格!?

Mitchell and ​​Johnson GL2

 ゴールデンウィークもあっという間に終わっちゃいましたね。次の祝日は7月17日の海の日だそうで…。

 しばらくは音楽を聴きながら、じっと次の祝日まで耐える日々が続きそうです。まぁ私には祝日なんて無いんですけどね!

 今回は専用アンプを必要としない静電型ドライバーを搭載しているという、ちょっと変わったヘッドホン Mitchell and ​​JohnsonのGL2というモデルをレビューします。

 今の季節にピッタリなスカッとした音が魅力のヘッドホンです。さっそく見ていきましょう!

Mitchell and ​​Johnson GL2 レビュー

Mitchell and ​​Johnson GL2

パッケージ

Mitchell and ​​Johnson GL2

同梱物
本体、ケーブル、変換プラグ、布ポーチが付属

Mitchell and ​​Johnson GL2

外観1
(色被るので背景チェンジ)

Mitchell and ​​Johnson GL2

外観2

Mitchell and ​​Johnson GL2

本体ジャック部分

Mitchell and ​​Johnson GL2

LRは内側に記載

 GL2はトラディショナルなヘッドホンデザインを踏襲しつつ、ウォールナットを使ったエンクロージャーが目を惹きます。

 一見するとオープンバックのように見えるハウジングデザインですが、実際は密閉型ヘッドホンとなっています。とても面白いデザインですね。

 持った感じは見た目の印象よりも軽く、ポータブルするのに苦ではないレベル。折りたためるともっと良かったかも。

 本体の軽さもあって装着感は良好。側圧もHD25で慣らされてる私にはやや緩いくらいで、圧迫感は少なく感じました。反面、遮音性はあまり高くなく、音漏れもそこそこします。とはいえ、頭を振ってもズレないくらいの固定力はあるので実用上の問題はありません。

 約4万円のヘッドホンということで質感はあと一歩という部分を感じましたが、そのあたりの不満はサウンドできっちり返してくれました。

静電ドライバー+ダイナミック

 GL2は静電型ドライバーの他、低域用に40mmのダイナミックドライバーを組み合わせたハイブリッド構成が大きな特徴となっています。そう、皆さんの大好きなハイブリッドですよ!

 ここでは「静電型とは、ダイナミック型とは」という講釈は止めておきます。記事の終わりにMitchell and ​​Johnsonによる詳しい解説のリンクを記載しておくので、そちらをご確認ください。

 ただ「静電とダイナミックを組み合わせるメリット」については、補足しておいた方が良いと思うので説明をします。

 静電型ドライバーはダイヤフラムの全面が均一に動作することが特徴となっており、ダイナミックと比べ歪みの少ない音を出すことができます。

 ただし、動作には高い電圧を供給するための外部アンプが必要で、持ち運びには不向きというのが一般的です。STAXなんかが良い例ですね。

 「外部アンプが無いと、どうなっちゃうの?」というと、充分な駆動力が得られず低音がスカスカになってしまうわけです。

 そこでGL2は低域用に能率の良いダイナミックドライバーを足すことで、外部アンプ無しでも静電型ドライバーの音を楽しめるようになっているんですね。

 口で言うのは簡単ですが、実際に聴いて違和感がないサウンドを実現するのは、なかなか難しい技術だと思います。逆にこの部分がGL2の最大の聴きどころと言えますね!

抜けの良い爽やかなサウンド

 さっそくGL2をSuperMiniを使って聴いてみました。静電型ヘッドホンですが、SuperMiniでも余裕で鳴らせます。まずその点に驚き。

 音の方は驚くほど自然でクセが少ないという印象です。「この音が静電で、この音がダイナミックだな」というような役割分担は、一聴しただけでは感じられません。

 バランスとしてはミッドレンジを中心にまとまっており、上下に強調感の少ない心地よいサウンドです。もっとダイナミックドライバーが主張してくるかと想像していたんですが、良い意味で裏切られました。

 よくよく聴いていくと、ミッドからハイにかけてはダイナミック型と音の違いをはっきり感じられます。ダイナミックのヘッドホンを聴いていると「振動で空気を動かして鳴らしてるなー」という感覚があるんですが、GL2の場合は「スッと鳴る」といった感じがしますね。

 音の立ち上がりから余韻までに無駄が無く、そのおかげで音が渋滞せずスッキリと聴くことができます。密閉型でありながら、開放型に近いような音抜けの良さがあり、全体に明るく爽やかな印象を受けました。

邦楽ロックにハマるサウンド

 GL2の解像感はこのクラスのヘッドホンとしては充分な性能を持ちながらも、音をバラバラにするような分析的な聴かせ方はしません。

 さらに聴きこんでいくとギターサウンドの表現が得意という発見もあり、あまり録音のよろしくない邦楽ロックでも楽しんで聴くことができました。

例えばN’夙川BOYSなんかピッタリ。(また活動してくれー!)

この曲のギターとスネアが爽快に鳴ります。

 静電型ヘッドホンというと、ついジャズやクラシックを聴くものという印象がありますが(私だけ?)、GL2はもっとカジュアルな音楽を聴くのに向いているようです。

総評

 Mitchell and ​​Johnson GL2は、ダイナミック型ヘッドホンにはない爽快感とキレを持ったモデルでした。

 このスッキリとしたサウンドは五月晴れにはピッタリだと思いますし、これからの梅雨のジメジメも和らげてくれると思います。

 静電型ヘッドホンはアンプ込みで買うとなるとどうしても高額になってしまいますが、GL2は手持ちのDAPやアンプでも充分に鳴ってくれるので、気軽に静電型のサウンドを知るには良いモデルではないでしょうか。(ハイブリッドですけどね)

 本体側のプラグは選ぶ必要がありますが、リケーブルも容易なので色々と楽しめるモデルだと思います。(個人的にはバランス改造してみたいと思ったり…)

 一風変わったヘッドホンをお探しの方、邦楽ロックやポップスをスカっと聴きたい方にはおすすめですよ!

 静電型とダイナミックの違いや仕組みなどは、Mitchell and ​​Johnsonのサイトを見ると詳しく解説してあります。
ELECTROSTATZ – Mitchell and Johnson_JP

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