アンプレビュー

【レビュー】AROMA Nebula N10 イヤホンでこそ使いたいポタアン

AROMA Nebula N10

 どもども。6月25日のオフ会に向けて、色々と思案しているすぎやまです。まだまだ参加枠はありますので、初めての方もぜひ参加してくださいね!存分にマニアックな話をしましょう!

 さて、今回はWitch GirlシリーズやポータブルアンプA10でお馴染みのAROMAから出た、DAC内蔵ポタアン Nebula N10をレビューしたいと思います。

 今までありそうで無かった製品に仕上がっていると感じたので、さっそく見ていきましょう!

AROMA Nebula N10 レビュー

AROMA Nebula N10

パッケージ

AROMA Nebula N10

開けると本体がお目見え

AROMA Nebula N10

付属品は充電ケーブル
L字型micro USBケーブル
AROMAロゴバンド×2

AROMA Nebula N10

本体サイズはDP-X1よりやや小さく
やや厚みがある程度

AROMA Nebula N10

上部には左から
2.5mmバランス出力
3.5mmアンバランス
アナログライン出力
アナログライン入力
ボリューム(0〜8)

AROMA Nebula N10

側面にボタンなどは無し

AROMA Nebula N10

下部は左から
充電ポート
デジタル入力ポート
電源スイッチ

 AROMA Nebula N10は、USBDAC内蔵ヘッドホンアンプでPC、スマホ、DAPと何でも繋げられます。四角くシンプルな見た目で側面にボタンは無く、バンドで重ねても邪魔になりづらい設計。

 正面にはロゴの入ったカーボンシートがあしらってあり、参考出品の時から考えるとかなりカッコ良い仕上がりになりました。

 ポタアンとして珍しいのはスイッチングボリュームではなく、電源とボリュームが別々になっているところ。それからボリュームがつまみではなく、左右にノブを回転させて調整するところでしょうか。

 この仕様には賛否ありそうですが、おかげでボリュームが出っ張らないので、すっきりとした見た目や重ねやすさを実現しています。

デジアナ電源分離回路とフルバランスアンプ

 N10の特徴はデジタル段とアナログ段で4つに分離した電源回路を採用し、徹底した低ノイズ化をしている点と、ヘッドフォンアンプ部がフルバランス構成となっており、2.5mmバランスを使える点です。

 本体の仕様を見ても充電ポートとデジタル入力ポートが別々になっており、低ノイズ化されていることが分かります。SU-AX01も同様の仕様になっているので、この仕様のアンプはノイズに強いことが分かりますね。(Continental Dual Monoもそうでした。)

 バスパワー方式のように充電とデジタル接続をケーブル1本でできた方が便利という面もありますが、ノイズの多い電源部が切り離されているのは音質とって大きな効果があります。それは実際にN10を使ってみても感じたところでした。

 それからアンプがフルバランス構成になっていて、2.5mmバランスが使えるというのも珍しいです。フルバランスできるポタアンって、たくさん有るようであまり無いんですよね。これによってバランス接続できないDAPも、N10を使えばバランスで聴くことができるわけです。

 特にバランスは2.5mmを使っている方が多いでしょうから、そういう人にとってはウレシイ仕様だと思います。

AROMA Nebula N10

付属ケーブルがL字で便利
DP-X1ともピッタリ

クリアでクリーンな音色

 さっそくDP-X1と接続して聴いてみました。使用したイヤホンはFX1100をバランス化したもの。

 一聴して感じたのは「ポタアンとは思えないほどクリアでシャープな音」ということです。ポタアンというのはパワーが増すごとに、どうしてもノイジーになってしまうものですが、N10は本当にクリアでクリーンなサウンド。まるで「DAP直かな?」と思ってしまうほどです。

 もちろんDAP直よりもはるかに余裕を感じる鳴らしっぷりで、ボリュームは0〜8の間で変更できるのですが、FX1100のバランスなら2〜3くらいで充分な音量が得られます。(アンバランスなら4くらい)

 イヤホンでもボリュームの中央値くらいまで上げられるところを見ると、N10は高インピーダンスのヘッドホンをグイグイ動かすというよりは、イヤホンの性能を引き出す方が向いているアンプかもしれません。ホワイトノイズも極わずかという点もイヤホン向きですね。

 DACチップにはAKM AK4490が採用されており、DSD256/PCM384kHzまで対応(DoPはDSD128まで)。高い解像感と描写力を持ちながら、全体的にはクセの無いサウンドで、イヤホンやケーブルの特徴をそのまま伝えてくれるように感じました。

 個人的には「駆動力を高めたDP-X1」のような鳴り方をするなぁという印象で、リファレンスとして使うにはとても良いアンプではないかと思います。

AROMA Nebula N10

重ねても良し

 さらにN10が面白いのは、アナログのライン出力を備えているところ。これによってN10のクリーンな音をアナログアンプにそのまま伝えることができます。

 試しにエレキットのTU-HP02というポタアンに繋いでみたのですが、これが素晴らしい。DP-X1と繋いだ時とはまた違った、非常にクリアでパワフルな音になりました。アナログアンプの魅力を引き出すという面でも、N10は活躍してくれそうですね。

 もちろんAROMAからはA10という超パワフルなポタアンが発売されていますので、これと組み合わせて使うとさらにお互いの良さを発揮できると思います。例えば「イヤホンはN10、ヘッドホンならA10」みたいな使い分けも楽しそうです。(A10は外部電源出るみたいなので、それを使ったらさらに凄いことになりそう…)

 とはいえDAPも合わせると3段構成ですからね。ポータブル性は絶望的ですが「耐え難きを耐え、運び難きを運ぶ。これ即ち”ポータブルオーディオ道”」という言葉をどこかで聞いたことがあるので、たぶん問題ないでしょう。家でじっくり聴くのに使うというのも充分アリだと思います!

総評

 AROMA Nebula N10は「イヤホンの魅力を引き出すクリーンな音で、フルバランス接続も可能」という、ありそうで無かったタイプのポタアンです。

 アナログの入出力を持っているので、多様な使い方で楽しめる点にも大いに魅力を感じました。何でも繋がる便利な製品なので、あれこれ別々に買うのであれば、ドンとこれ1台を買ってしまうのもアリだと思います。

 ポタアンというとどうしてもヘッドホンメインになってしまいがちで、イヤホンだとノイジーで使えないみたいな製品も多々あるのですが、その点N10のしっかりとしたノイズ対策には光るものを感じます。

 大型ヘッドホンを駆動するのには向きませんが(そういう人はA10推奨)、2.5mmバランスのイヤホンユーザーで高品位なアンプを探している方にはピッタリな製品だと思います!クセの少ない素直なアンプを探してる方にもおすすめですよ!

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