イヤホンレビュー

【レビュー】OSTRY KC09 ハイコスパと呼ぶにふさわしい名機

OSTRY KC09

 どもども。もう9月ですか…1年ってほんとあっという間だなぁと思う今日このごろ、皆さんどうしてますか?mogwaiの新譜にどっぷりハマってるすぎやまです。

 今年もいろいろなイヤホンが発売されてまして、その度に「コスパが良い!ハイコスパ!コスパイヤホン!」みたいな煽りを見かけますよね。最近はウン万円を超える製品までコスパとか言われだして「あぁ、そうですか、さようですか。」と冷めた目で見ています。

 今回紹介するのは、そんな有象無象のコスパイヤホンとは一線を画する「真の、本当の、ガチの」ハイコスパイヤホン。なんか褒めるとこが無いからとりあえずコスパって言っておこうみたいなものとは根本から違うヤツ。コスパ界の真打ち OSTRY KC09です。

 さっそく聴いてみての感想は「この値段でこの音はマジでヤバイ」でした。EARNiNE EN120を聴いた時にも発したこの言葉が、早くも口をついて出てくるとは…。最近のイヤホンはほんっと恐ろしいですね。

 ということで前置きがちょっと長くなりましたが、さっそく見ていきましょう!

OSTRY KC09 レビュー

OSTRY KC09

パッケは小ぶりな箱

OSTRY KC09

開けると中にはレンガみたいな箱が

OSTRY KC09

箱はマグネット式になっていて
真ん中のところでパカっと開きました

OSTRY KC09

付属品
本体、ケーブル、イヤピのみ
ケースは同梱されていません

OSTRY KC09

本体
革があしらってあり、ロゴも印字されています

OSTRY KC09

ベントは2箇所
MMCXでリケーブル可能

OSTRY KC09

ケーブルは布地で柔らか

OSTRY KC09

ケーブルの分岐にはOSTRYらしい謎のロゴ

OSTRY KC09

プラグにもブランドロゴ

OSTRY KC09

ケーブルを装着したところ

OSTRY KC09

出ました!
忘れてた装着イメージ!

 イヤホンの世界に踏み込んだ方なら、OSTRYというブランドは説明するまでもないでしょう。しかし、最近イヤホンにハマった方は意外と知らない名前かもしれません。

 OSTRYといえば「ハイコスパ中華イヤホン」の先駆け的な存在。今でこそ多くのブランドがひしめく中華イヤホンですが、日本で中華イヤホンが注目されるきっかけの1つがOSTRYのKC06という機種のヒットだったように思います。(諸説あると思いますけど)

 KC06は小さな筐体は想像もできないようなクリアでレスポンスの良い音を聴かせてくれるイヤホンで、私も聴いてビックリ、すぐにその音に魅了された1人でした。そして今回発売となったKC09は、その正統進化モデルというわけです。これは期待せずにいられません。

 まずはパッケージから見ていきます。いやーKC06から考えると、随分オシャレになりました。ミニマリストに支持されそうな内箱をしています。内箱は開閉がマグネット式になっていて、最初は「どうやって開けるんだろう?」と戸惑いましたが、パカっと開いた時は思わず「オシャレ!」と叫んでしまいました。

 同梱品は本体、イヤピ、ケーブルのみ。余計なものは入ってませんね。本体にコストをかけましたというのが伝わってきます。まぁケースくらいは入ってた方がウレシイかもしれませんけど、ケースなんて皆さんゴロゴロ持ってますよね?最近、finalさんからオシャレなケース出てたので、アレ欲しいなぁ…。

本体の質感や装着感

 チタンコーティングされた本体の質感はとても良いです。しっとりとした重みがあり、安っぽさはありません。この点はKC06から大幅に進歩しましたね。音は凄く良いのに見た目や質感はイマイチでしたから…。09はちゃんと物としての良さも感じられます。

 フェイスプレートにはブラックレザーがあしらってあり、左右の区別がしやすいように赤・青のラインが入ってます。左右が分かりやすいのはベリーGOOD。スーツに合わせても違和感の無いデザインだと思います。KC06はナスカの地上絵みたいな謎のマークが入っていましたが、ようやく安心して使えるデザインになりました。(ちなみに謎のマークの意味はIC-CONNECTさんのページに書かれています。)

 ケーブルは布地でクセのつきにくい仕様。プラグやスプリッター部分にオリジナルのパーツが使われており、中華イヤホンにありがちな汎用品の使い回しではありません。聞くにMMCXは強度と安定性を高めるため特注品を使っているそうで、MMCXの抜き差しもぐらつきが無くしっかりしていました。

 装着感は良好で、特に人を選ぶことは無いと思います。遮音性は付属のイヤピではあまり高くありません。難点を挙げると、ケーブルがクセの付きづらい素材のため、耳に掛けると浮いてしまうことがしばしば。ここは使い込んでクセをつけるか、イヤーフックを使うのが良いかもしれません。まぁこのサイトの読者諸兄なら、すぐにリケーブルすると思うのでいらぬ心配ですかね。

 パッケージや本体の質感などはKC06から非常に進化していると思います。13,000円のイヤホンとしてはどうかというのは、デザインの評価によるでしょうか。ただまぁ音がとんでもないので、聴いてみれば細かい部分は気にならないと思います。

透明感あふれるキレッキレのサウンド

 KC06はクリアかつレンジの広いサウンドで人気を博しましたが、KC09ではその良さがさらに研ぎ澄まされていました。中高域は解像感に優れ、みずみずしい透明感にあふれています。特に高域の繊細な表現力は凄いですね。この描写力はお世辞ではなく本当に「BA入ったハイブリッドです」と言われたら信じるレベルでしょう。

 低域は制動に優れていて、ダイナミック的な量感は確保しながらもキレよく聴かせてくれます。このレスポンスの良さはOSTRYの得意とする部分ではないでしょうか。06よりもキックやベースといった低音の表現力はグッと良くなっています。

 ここで「なんでこんなに音が良いのかな」と思った私は仕様を見てみることに。すると、「鼓膜の生体工学技術を応用した、厚さ2μの極薄ドライバー」という情報が目に入りました。前半の「鼓膜の生体工学技術」というのはさっぱり分かりませんが、厚さ2μの振動膜というのがヤバイのは分かります。

 一般的にダイナミックドライバーの振動膜というのは、薄ければ薄いほど(あるいは軽いほど)反応速度が高まり、より繊細なニュアンスを表現することが可能と言われています。だからダイナミック型のイヤホンやヘッドホンでは、いかに振動膜を薄く・軽くするかという点に力を入れるメーカーが多いんですね。

 そんな数多ある振動膜の中でも、KC09の2μという薄さは群を抜いています。ウッド素材なので比較したら可哀想ですが、私の愛用するFW02で50μ。FX1100は80μです。全然違いますね…。KC09より薄い振動膜のダイナミック型イヤホンってあるんでしょうか。私の知る限りでは1番薄いイヤホンです。

 そういったドライバー性能の高さもあって、KC09の解像感と反応の良さはこの価格では信じられないレベルに到達してます。ピエール中野がハイハットを何回叩いたか数えられます。たぶん。

バランス化してみる

OSTRY KC09

 KC09は別途アップグレードケーブルの販売も予定されているそうで、ドライバー性能の高さには自信があるんでしょうね。性能の悪いイヤホンをケーブルでどうこうしようとしても苦しいですが、KC09には伸びしろをビシビシ感じます。ということで手持ちのNo.5でバランス化してみました。

 ケーブルを良いものにするとKC09はさらに輝きますね。音場が左右に広がり、キビキビとした音が一層クッキリとしました。銅線との組み合わせが良いのか、低音がパワフルになり、標準ケーブルではやや遠かったボーカルも気持ち前に出てきたように感じます。

 09は元々フラット傾向かつ素直なサウンドのイヤホンなので、ケーブルの違いも感じやすいと思います。いろいろな素材のケーブルと組み合わせても楽しいですね。なるほど、それでアップグレードケーブル販売予定なのか…。

総評

 OSTRY KC09は、卓越した透明感とスピード感を兼ね備えた素晴らしいイヤホンでした。中高域の美しさに耳が行きがちですが、低音の質感も侮れないレベルになっています。

 これだけ音のレベルが高いと何を聴いても不満は無いと思いますが、キレの良さを活かすならロックが最適解でしょうか。凛として時雨あたりを聴けば、絶叫できること間違い無し。時雨が聴けるイヤホンってあまり無いので助かります…。

 私はKC06Aが大好きだったのでめちゃくちゃ期待していたKC09でしたが、もうその期待を遥かに超えてくれました。欲を言えばもうちょっと低音が強くても良かったので、KC09Aの発売にも期待しています。(そういうのはFX1100とかEN700 Bassで間に合ってるんですけどね)

 冒頭でも言いましたが、KC09は「この値段でこの音はヤバイ」イヤホンです。特にこの中高域の透明感の高さは、このイヤホンに唯一無二の魅力を与えていると思います。

 「クリアな中高域、タイトで質の高い低音、ボーカルよりも演奏重視」この条件でピンと来た方は、買って損はありません。イヤホン好きな方は必聴の1台です!これぞハイコスパ!おすすめです!

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