イヤホンレビュー

【レビュー】acoustune Resonate HS1003 この音でダイナミック!?

20151122172659

どうも。すぎやまです。
今回はacoustuneのResonate HS1003(以下、HS1003)をレビューします。
期せずして最近は2万円前後のダイナミックイヤホンばかりをレビューしてきました。

豊かな低音が魅力のJAPAEARのJE-HYPER-Z、透明感のある中域のDUNUのTITAN 5とくれば、最後に残されたのは「高域」

ダイナミックイヤホンレビューの3部作もいよいよ終わります。
HS1003はその最後「高域」を担うのにまさに適任のイヤホンといえるでしょう。

acoustune Resonate HS1003 レビュー

acoustune Resonate HS1003
パッケージはビンテージ風

acoustune Resonate HS1003
同梱されているものはこちら。

同梱物は2種類のイヤーチップが各3種とイヤーフック、可愛らしいセミハードケースとなっています。
今回は主にMサイズのダブルフランジのチップを使用しました。

装着感や質感は?

acoustune Resonate HS1003
ノズルサイズはコンプライ400番タイプ。

HS1003の装着感はとても素晴らしいです。パッケージから出して装着した瞬間から、何の違和感もありませんでした。ダブルフランジのイヤーチップは外れにくく安定していて心地よいです。
アルミのハウジングは小さく軽いおかげで、耳に異物を入れていることを忘れさせてくれました。

良い意味で装着感が無いのでHS1003をつけたまま歩くと、ふとした瞬間にイヤホンから音楽が鳴っているのではなく、世界に音楽が流れているような不思議な感覚に襲われます。(中二病だな…)

acoustune Resonate HS1003
プラグは「くの字」

ケーブルは4芯の布巻となっており、絡まりにくくなっています。プラグはL字とストレートの中間、くの字型になっていて抜き差しも簡単。
2万円ちょっとのイヤホンと言われると、それに見合った高級感があるかどうかは評価する人次第になりそうですが、個人的には不満はありませんでした。
 
ただ遮音性は低い傾向にありますね。遮音性は音の抜けと関わりがあるので、高ければ良いというものではないのですが、気になる方は気になるかもしれません。(この遮音性はHS1003の音質と直結する部分も少なからずあります)

ダイナミック1発とは思えない解像感

acoustune Resonate HS1003

HS1003を聴いた瞬間に驚いたのは、その圧倒的な解像感です。
予備知識がない状態で聴いたなら、このイヤホンがダイナミック1発であるとは思わないでしょう。「ハイブリッド?」と答える人がいても全く不思議ではありません。(事実、HS1003は当初ハイブリッドとして作られる予定だったそうです)
 
BA型イヤホンに勝るとも劣らない精細な音、それこそがHS1003の魅力です。
いや、このように言うと「それならBA型イヤホンを買うわ」と思う方もいるかもしれませんが、HS1003はそう単純なイヤホンではありません。
HS1003は広い音場と再生帯域という魅力も有しているからです。
 
HS1003の音場は上下だけでなく左右方向にも広く、それによって各楽器の定位をかなりはっきり聴き分けることができます。突き抜けるような高域を中心に、低域も必要最低限ではなく必要低限ほどの存在感を持っていますね。このあたりのバランスはシングルBAでは難しく、さすがダイナミックドライバーといった感じがします。
 
広い音場の中で各楽器の定位がビシっと定まった高解像かつ伸び伸びとした音像はお見事。
 
下の曲では思わず鳥肌がたってしまいました。(だからって16分もある曲を貼るのはどうだろうとは思うのだけれど…)

迫り来るシンバルの波はHS1003で聴くとやられてしまいます。

HS1003は特に高域の鳴り方がとても気持ち良いので、クラシックはもちろんのこと、凛として時雨のような高域バリバリのロックにも意外と合いました。Plentyなんかもボーカルの声が高いので良いですね。

シューゲイザー好きにもオススメしたい。

ヘッドバンクを見て下さっている方は否が応でもご存知だと思いますが、この世界にはシューゲイザーというジャンルの音楽があります。細かい説明は省略しますが変態ギター音楽です。
最近はシューゲイザーを専門にやるバンドはあまり見かけませんが、音楽的な手法としてはしばしば取り入れられています。

例えばこの曲とかモロです。(モロゲイザー)

「こういう音楽を果たしてどんなイヤホンで聴くべきか」というのは長年の課題だったのですが、HS1003はまさに理想的なバランスのイヤホンでした。

音場が広く、解像感があり、定位も明確、突き抜ける高音とバスドラムまでもしっかり聴こえます。
HS1003は本来ならばクラシックなどを気持ちよく聴くために作られたイヤホンのような気もします(実際、気持よく聴けます)が、個人的にはシューゲイザーにピッタリだったのはちょっとウレシイ発見でした。

総評

ダイナミックドライバー1発とは思えない繊細で広い音域のHS1003。その性能には驚くとともに、ダイナミックドライバーのさらなる可能性も感じました。
広く美しい高音には充分な個性を感じるとともに、2万円台のイヤホンとして抜群のコストパフォーマンスを披露しています。

高域にフォーカスした精細な音が好みなのであれば、HS1003は文句なくオススメできる1品です。そうでない人も、このイヤホンのクラッシュシンバルの音場感はぜひ体験してほしいですね。

個人的には「シューゲ用に欲しいなぁ。」と思うとともに、「ジャンル別にイヤホン買うようになったら本格的に地獄だな…」とも考えてしまうのでした。

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