コラム

カメラ強化はもう限界?スマホの進化は「高音質」へ

lgv34_detail_03

(画像はau公式サイトより)

スマホのハード進化はもう限界!?

 いよいよスマホにも「高音質」の時代が来るかもしれません。というのも、ぼちぼちスマホの進化に限界が来ているように思われるからです。

 これまでスマホは画面の解像度、サイズ、CPUやメモリ、カメラ機能といった具合に進化を続けてきました。iphoneが初めてRetinaディスプレイになった時には感動しましたし、改めてiPhone3Gを見ると画面の小ささに驚いてしまいます。

 しかし、今や解像度も人の目には充分なほど高まり、サイズも片手で持てる限界のところまで来ています。CPUやメモリは相変わらずGeekたちを一喜一憂させていますが、ベンチマーク性能を見てニヤニヤするのはごくごく限られた人たちだけでしょう。

 個人的には「もはやiPhone7でどこを進化させるんだろう?」と思っていたので、Appleの発表を興味深く見ていたわけですが、目新しく行われたのはカメラのレンズを2個にするという二眼カメラもビックリの仕様だけでした。ほんと驚きは全く無かったですね。

 とはいえ、どのスマホメーカーも毎年新製品を発売せねばなりません。その度に新しい機能が求められるわけですが、既にスマホはプロダクトとして成熟しており、もはやハード的には進化させるポイントがあまりないのではないかと思っています。後はワイヤレス充電くらいでしょうか。(ソフト的にはAI搭載などまだまだできることは多そうですが。)

なぜ音質は無視されてきたのか

 そのように考えると今まで陽の当たらない道を歩いてきた「音質」というものにも、そろそろスポットライトが当たっても良い頃なのかもしれません。ただなぜ今までスマホの「音質」はないがしろにされてきたのでしょうか?考えてみると「セールス的にとても地味」だからだと思います。

 少し考えれば当たり前の話で、写真やビデオの場合なら「これはiPhone7で撮影しました」みたいにプロモーションすれば、パッと見て「おお!凄い!」となりますし、どう進化したのかも一目瞭然です。しかしそれが「音質」の場合はかなり難しいと思います。というか単純にパッとしません。さらに一般の人は「音質?なにそれ?」という感じでしょうから、そこから説明する必要もあります。

 ちなみに今年の日本における「ハイレゾ」という言葉の認知率は28.5%だそうです。男女別で見ると、男性は40.7%、女性は14.5%という具合で、男女で大きな差が存在しています。これを見るだけで「音質」をウリにすると、女性にはまず響かないことが分かりますね。

 そんなわけで「高音質」というのを目玉にして売り出すのは、プロモーション的にリスクが高いというのがこれまでだったと思うのですが、毎年毎年スマホを発売しないといけないメーカーの間では、もうそろそろ「カメラの次はなんだ?」と議論が交わされていたんじゃないでしょうか。

 そこでやっと担ぎ上げられたのが「音質」。ヘッドホンは国内でも金額ベースで市場が拡大しているという数少ないアイテムですからね。合わせてハイレゾにもまだまだ将来性があります。そんな流れもあってか「高音質スマホ」もいよいよ見かけるようになってきました。

続々登場「高音質スマホ」

 例えば今日はauからESS ES9218 SABREを積んだスマホ「isai Beat」の発売が発表に。こちらはB&O playがサウンドチューニングを担当しており、DSDにも対応した本格的な高音質スマホです。

DSD対応Quad DAC搭載“B&O playサウンド”スマホ。au「isai Beat」 – AV Watch

 その他、AKシリーズでお馴染みのDACチップAKM4490を搭載した「ZTE AXON 7」なんてのも出てきました。ただ個人的には高性能なDACチップ=高音質だとは思っておらず、やっぱり音質については聴いてみないと分からないというのが実情ではないでしょうか。

 そんな音質に特化したスマホの中でも個人的に1番注目しているのが、OnkyoのハイエンドDAP兼スマホ。IFA2016で出展された時からsimカードが使えるのでは?という話が出ており、ロシアのサイトでは既に「DP-CMX1」という型番でスペックなどがリークされています。(真偽は不明)

オンキヨーDP-CMX1 – 日本のプレミアムブランドからのHi-Fiベースのスマートフォン?(ロシア語)

 発売時期はまだ分かりませんが、これが登場すればいよいよスマホとDAPを別々に持ち歩く必要がなくなるかもしれません。個人的にはついにiPhoneから機種変更する日が来る予感がしています。

頑張れ日本のオーディオメーカー!

 そんなわけで年末から来年にかけては、スマホに「高音質化の波」がきそうな予感がしています。幸か不幸かiPhone7がイヤホンジャックを廃止してくれたおかげで、イヤホンそのものや、DAC、Bluetoothにも注目が集まっていますからね。Apple以外のメーカーは高音質なスマホを作ることで、イヤホンが刺さらないiPhoneと差別化することもできそうです。

 ここでぜひ期待したいのが日本のオーディオメーカー!例えスマホは作らないとしても、B&O playのように積極的なコラボを期待したいですね!果たしてこれからどんな高音質スマホが出てくるんでしょうか。今からとてもワクワクしています!

関連記事

  1. なぜソニーのNW-ZX100は期待通りにならなかったのか?
  2. 51oP1GFgrPL._SX349_BO1,204,203,200_ オーディオが趣味足り得ないと言われることへの自省的反論
  3. IMG_3986 2017年 1月現在 私が使っている機材を一挙に紹介
  4. 61rLUJdIdCL._SL1000_ 嘘だろ…AK240がまさかの販売終了!AKは第3世代へ
  5. FiiO X1 2nd FiiO新製品発表会でX1 2nd Genなどを発表!注目はDA…
  6. AliExpress AliExpress 使い方から値引き交渉の仕方まで【スマホ編】…
  7. sennheiser-hd800s 【比類なきヘッドホン】HD800Sは新たなゴールになるか
  8. SU-AX7 iPhoneにオススメできるただ1つのポータブルアンプ

新着ヘッドホンレビュー

HIFIMAN HE400S 【実機レビュー】HIFIMAN HE400S ポタで鳴らせる平面駆動型! HIFIMAN Edition S White 【実機レビュー】Edition S White 色が変わって魅力アップ? Edition X V2 【実機レビュー】HIFIMAN Edition X V2を初代と比較しました YAXI for HD25 Comfort YAXI for HD25 TypeBとComfortを買ってみました(小ネタも) gs2000e-2 【試聴レビュー】Grado GS2000eとPS1000eを聴き比べ massdrop HE-350 RE-00 massdrop限定!HIFIMAN HE-350とRE-00が届きました! moshi avanti 【実機レビュー】moshi avanti 洗練されたデザインとサウンド IMG_1595 【実機レビュー】HIFIMAN Edition S 必聴のHiFiサウンド zoro2 wireless 【実機レビュー】noontec ZORO Ⅱ wireless の音質は? HA-MX100-Z 【実機レビュー】HA-MX100-Zに感じたVICTOR STUDIOの本気

最新イヤホンレビュー

moxpad MO-X9 【実機レビュー】moxpad MO-X9 問答無用のヘヴィサウンド Astrotec AX-35 【実機レビュー】Astrotec AX-35 自然な音が魅力のハイブリッド機 Oriolus Forsteni 【実機レビュー】Oriolus Forsteni 低域と音場が光るハイブリッド機 astrotec AM850 【実機レビュー】Astrotec AM850 メタルとウッドの良いトコ取り! magaosi k3 【実機レビュー】magaosi k3 中華ハイブリッドに新星の予感 RHA CL1 CL750 DACAMP L1 【実機レビュー】RHA CL1 CL750 DACAMP L1 オーディオファン必聴の快作 chord and major 【実機レビュー】Chord&Major 4製品を一挙に聴き比べ! vega2 【試聴レビュー】Campfire Audio VEGA&LYRA IIを聴き比べ! 64audio U4-SE 【実機レビュー】64audio U4-SE この低音は中毒性高し! massdrop HE-350 RE-00 massdrop限定!HIFIMAN HE-350とRE-00が届きました!

レビューの裏側を語るメルマガ配信中!

サイトには掲載できない話をメルマガで書いてます。
メルマガ読者限定の情報やイベントも企画中!!
「HEAD Bank 編集裏話」にぜひ登録してください!

おすすめポータブルアンプ





おすすめ音楽プレーヤー









おすすめ高級イヤホン















最新記事

  1. XELENTO REMOTE
  2. イヤホン イヤーピース イヤーチップ 比較
  3. moxpad MO-X9
  4. HIFIMAN HE400S
PAGE TOP