アンプレビュー

【レビュー】JVC SU-AX01 オーディオの面白さ凝縮した1台

JVC SU-AX01

 HEAD Bank 2016年最大の大勝負。やってしまいました…買ってしまいました。今回は私のリスニングライフを変えたと言っても過言ではないJVCのフルバランスアンプ SU-AX01をレビューします。

 このアンプに合わせてKENWOODのKH-KZ3000(直販限定モデル)とバランスケーブル CN-HS01MBも購入しました。なのでそちらも一緒に紹介したいと思います。ちなみにこのバランスケーブルはSIGNAシリーズ用ですがKH-KZ3000でも問題なく使用できます。

JVC SU-AX01 レビュー

JVC SU-AX01

パッケージはこんな感じ

JVC SU-AX01

1番使うデジタル入力は前面に集約されています。
充電とUSB入力が分かれているのでノイズに強い。

JVC SU-AX01

アナログINや光&同軸入力は後ろに。
接続できないものはほぼありません。

KH-KZ3000

念願のKZ-3000もついにお迎え

KH-KZ3000

デザインも素敵です。

JVC SU-AX01

アンプとヘッドホンをバランスケーブルで繋いだところ

 

 JVC SU-AX01は3.5mm×2でフルバランス接続が可能なポータブルアンプ。アンプ部はディスクリート構成となっており、音質への妥協を廃したこだわりが感じられるポタアンです。

私がSU-AX01を買ったワケ

 SU-AX01は実売価格が10万円を超えており、ポタアンとしてはなかなか高級なポジションに位置しています。なぜにそのようなアンプを買う気になったのか、まずはそれについて説明したいと思います。

1.聴いた時に「これだ!」と思える音

 もちろんですが購入の1番大きな要素は音です。これはもう初めてポタ研で聴いた時から「こりゃすごい!」と思わされていました。こんな音がポータブルで聴けることにワクワクが止まらなかったのです。それと同時に、やはり迫力やパワーを持った音というのは、アンプを使わなければ難しいなとも感じていました。

2.Apple Musicとの相性が抜群

 私のリスニングスタイルはApple MusicやGoogle Play Musicなどのサブスクが中心で、ミュージックライブラリもクラウドで管理しています。なのでメインのDAPもそうしたアプリを使えるDP-X1だったりするわけですが、こうなると必然的に圧縮音源を聴く機会が増えます。

 そこへきてSU-AX01は「K2 Technology」というものを搭載しており、圧縮音源の波形を補正し高音質化してくれるのです。もちろん非圧縮を聴くのが1番とは思いますが、こういう機能があると圧縮音源も楽しんで聴くことができます。

3.ポータブルと据え置きのイイトコどり

 SU-AX01を最終的に買おうと思った最後のひと押しが「ハイインテンシティモード」と呼ばれる外部電源モードです。これは外部電源接続時に専用電源に切り替えるもので、これによって微小な音楽信号の再現性を向上させ、音楽をより繊細かつ鮮明に表現できるそうです。

 据え置きのアンプの場合は電源部のノイズ対策をしっかりしないとダメですが、SU-AX01はバッテリー駆動のためそもそもノイズに強く、さらにこの「ハイインテンシティモード」によってちょっとした据え置きアンプのように使うことも可能なのです。

 これは出先で色々な機材を聴く機会の多い私にはかなりうれしい機能。外でもしっかりと製品性能をチェックできるというわけです。

 ちなみにこのモードはAppleから発売されている12W USB電源アダプターとSU−AX01付属のUSBケーブルでの使用が推奨されています。

Appleの12W USB電源アダプター

Appleの12W USB電源アダプター

JVC SU-AX01

バッテリー使用時はランプが緑に点灯

JVC SU-AX01

ハイインテンシティモード時はランプが青く点灯

 
 私のリスニングスタイルは通勤途中よりも「事務所や喫茶店でのPC作業中がメイン」なので、その点もSU-AX01との相性の良さを感じました。今では移動中はコンパクトなDAP(主にSuperMini)を使い、移動した先ではSU-AX01で聴くといったスタイルが確立されつつあります。

さらなる高音質の追求

 SU-AX01をより高音質で楽しむため、いくつかのアイテムを買い足しました。(そのせいでレビューが遅れることに…)まず初めに買ったのが、モバイルバッテリー。これで電源が無いところでもハイインテンシティモードを使うことができます。

 ただSU-AX01をハイインテンシティモードに入れることができるバッテリーは種類が少なく、最近の「Apple製品とAndroid製品を自動判別可能」みたいなものだとダメみたいです。それだとSU-AX01とモバイルバッテリーが互いに「ねぇ、お前ってApple用なの?Android用なの?」と探り合ってしまうんだとか。

 なので今回はBUFFALOの「BSMPB07BK」(10400mAh)というモバイルバッテリーをチョイスしました。これはAndroid用とApple用で給電口が分かれているので、上記のような問題が起きないみたいです。実際、ちゃんと使うことができました。

JVC SU-AX01

BUFFALOのBSMPB07BK。
これで外でも高音質モードを使える!

 

 さらにはiPhoneとSU-AX01を繋ぐLightningケーブル(AudioQuest Cinnamon)や、その間に差し込むノイズフィルター(iFi Audio iSilencer3.0)なども買い足したら結構なことになりました。

JVC SU-AX01

これぞオーディオ沼ならぬ
「SU-AX01沼」
そういえばイヤホンケーブルも買ってた…

 
 ということで聴いてみましょう。

SU-AX01の音質は?

 プレス向けイベントで製品版のSU-AX01を試聴した時は「味付けの少ない素直なアンプなのかな」と感じていたんですが、実際はそんなことはないですね。イベントの時はJVCのWOODイヤホンと合わせて聴いていたため、両製品の相性の良さからそう感じてしまったようです。

 色々なイヤホンやヘッドホンで聴いてみると実にJVCらしいサウンドと言うか、しっかり特徴的な音作りになっています。基本的にはどんな製品を繋いでもその機種のパワーを引き出してくれるのですが、そこへさらに音の密度の濃くしたような奥深さが足されます。

 どこか特定の音域が強調されるわけではなく、全体に力強さと滑らかさが加わるようなイメージですね。響きや余韻もリッチに感じます。これはK2 Technologyによる部分も大きいようで、K2をオフにすると少し素直な音になりました。聴く曲にもよりますが、基本的にはK2オンの方がよりアンプの個性が出て面白いと思います。

 私が勝手にJVCへ抱いている音のイメージは「重厚で艷やかな音」なんですが、SU-AX01はまさにそういう傾向のアンプですね。低域はどっしり、中高域はキンキンせず滑らか。耳当たりの良い音なので、いつまでも聴いていたい気持ちになります。

バランス接続で真価を発揮

 KH-KZ3000をアンバランス接続からバランス接続に変えて聴いてみました。いやーとても良いです。中高域はクリアさを増して、音の奥行きにもさらに幅が出ました。KZ3000の力がいかんなく発揮されているのを感じます。これで聴くロックはほんとに素晴らしい…。

 FX1100もバランス接続で聴いてみます。(JVC純正ケーブルじゃないのが悔やまれますが。)これがまた何とも素敵で「え?FX1100ってこんな音が出るの?」と驚かされます。迫力満点の低音はさらに深度を深め、音に包まれているような感覚。何より驚きなのが中高域の伸びが劇的に良くなっている点で、透明感のある高音がバシバシと伝わってきます。FX1100のポテンシャルの高さを思い知りました…。この組み合わせはとてもオススメです。

 外部電源モードである「ハイインテンシティモード」も試してみます。このモードはパワーが増すというよりは、細部がより細かく描写されるようなイメージですね。音がグッと締まって精細さが増した感じがします。ボーカルの実在感や艶っぽさにも磨きがかかりました。

 やはりSU-AX01の真価はバランス接続にありますね。アンバランスも決して悪くない(むしろ良い)のですが音の深さが違います。またハイインテンシティモードも、一段上のサウンドへ引き上げてくれるのに一役買ってくれていると感じました。可能であれば両機能とも同時に使うのがベストだと思います。

総評

 SU-AX01の音は「ポータブルアンプ」という枠の中ではトップクラスのものではないでしょうか。確かに移動中にちょっと聴くという気軽さはありませんが、自分がお気に入りのイヤホンやヘッドホンを好きな場所で最高の状態で聴かせてくれます。

 ただポタアンという分類で考えると少々値段は高いもの事実。とはいえサウンドはこれより何倍もするDAPにも決して引けを取らないと(あくまで個人的には)思います。もちろんDAPとアンプは比べるものではなく、組み合わせて使うものなんですけどね。

 SU-AX01を手にとるべき人について考えてみると、据え置き機のように使えるポータブル機を探してる人、主に室内でじっくり音楽を聴くことが多い人、暖かみのあるどっしりしたサウンドが好きな人といった感じでしょうか。

 オーディオは本当にそれぞれのスタイルがありますのでどれが正解というのはありませんが、純粋に音質を追求したいのであればぜひ選択肢に加えてほしい製品だと思います。特にJVCのWOODシリーズのサウンドが好きな方には文句なくオススメできます。

 ただし、これを買うと追加で色々と出費がかさむことに…まぁそれもまたうれしい悲鳴であることは間違いありません。以下に私が追加で買ったもののリンクを貼っておきますのでぜひ参考にしてみてください!これは本当に楽しいアンプですよ〜!

KH-KZ3000は以前にレビューを書いてますので興味がある方はこちらも御覧ください。
【実機レビュー】ケンウッド KH-KZ3000の音質は?
KH-KZ3000試聴の旅 ADOLFO DOMINGUEZ 渋谷店に突撃

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