【レビュー】TFZ SERIES1 響く低音とあふれる臨場感

TFZ SERIES1

 今回は一部の中華イヤホンマニアの方にはお馴染み?の機種、TFZ(The Fragrant Zither)というメーカーの「SERIES1」をレビューします。以前からAliExpressにて注文できたようなのですが、NOBUNAGA Labsなどで有名なWiseTechさんが代理店となり、日本での取扱もスタートしました。

 今回はWiseTechさんにお借りした日本国内版をレビューしたいと思います。さっそく見ていきましょう!

TFZ SERIES1 レビュー

TFZ SERIES1
外箱はシンプルな黒
TFZ SERIES1
付属品はイヤピの他、耳かけフックとクリップ。
TFZ SERIES1
布製のポーチも付属していました。
TFZ SERIES1
側面にはSERIES1の文字。
ちなみに青が右耳という変わった配色です。
TFZ SERIES1
派手なカラーですがフェイスプレートが黒なので
装着するとそこまで目立ちません。
TFZ SERIES1
プラグとスライダーは同じカラーリングになっていてオシャレ。

質感と装着感

 筐体は全てプラスチックのため、高級感があるとは言えないですが丁寧な作りになっています。プラグやケーブルスライダーはローズゴールドカラーでなかなかカッコ良いです。

 本体が軽いため装着感は良好。イヤピの選択を間違えなければ特に問題ないと思います。遮音性はそこそこ高く、ケーブルノイズも気になりません。総じて6,000円程度のイヤホンとしては、十分なクオリティーだと言えると思います。

男気あふれる元気なサウンド

 SERIES1は12.5mmのダイナミックドライバーイヤホン。聴いてすぐに感じるのは、空気を大胆に振動させる豊かな低音です。低域を増幅するチャンバー(空気室)を2つ持つという「デュアルチャンバー構造」で低域に臨場感を加えているそうです。

 BAドライバーでは表現困難なブワーっと広がる低域はライブ感満点で、締まりが無いと言われると確かにそうなんですが、男気を感じる楽しいサウンドです。SERIES1の低域は大きなゴムまりのような質感で弾力があり、ただただブーミーなだけではないところが楽しいポイントだと思います。

 中域も低域に負けじと主張が強く、そのおかげで低域にボーカルが埋もれるようなバランスにはなっていません。ボーカルも近めで聞き取りやすく、メリハリ感があるのでこもった感じはあまり無いです。意外と言ったら失礼ですがアコギの音も質感が高く、中域全体として表現力はなかなかのものを感じます。

 これは当然ですが、高域は他の帯域と比べると控えめです。このバランスはほんと野外フェスで音楽を聴いているような感覚ですね。高域の表現は決してほめられるものではありませんが、そこを楽しむイヤホンではないので高域には目をつむって、ライブ感の方をほめてあげたいです。

TFZ SERIES1

圧巻はバラード曲

 低域が強いイヤホンなので、ハードロックやメタルとの相性を想像した方が多いかもしれませんが、SERIES1の真価は「バラード曲」に感じました。

 響く低音と抜群の臨場感を持っているので、熱く歌い上げるバラード曲はもはや感動的ですらあります。

例えばこんな曲。

 TFZ SERIES1を既にお持ちの方はぜひ聴いてみてほしい曲ですね。

総評

 TFZ SERIES1は個性あふれる音づくりがなかなかに楽しいイヤホンです。ライブ音源や感動的な曲を聴く時にはぜひ使ってみたい魅力を感じました。最近は5,000円前後のイヤホンにも良い機種が多いので、安易に「コスパ最高!」とは言えませんが、持っていたら使いドコロはあるイヤホンだと思います。

 私はこのイヤホンに面白さを感じてしまったので、AliExpressで「SERIES 1S」という別カラー版の限定モデルを注文してしまいました。到着したらまた紹介したいですね。

 「フラット」や「原音忠実」からは程遠いサウンドですが、この臨場感あふれるサウンドは個性的なイヤホンを探してる方にぜひ聴いてみてほしい1台です!