アンプレビュー

【レビュー】エレキット TU-HP03 ポタアンの楽しさ凝縮!

TU-HP03

 ども。お久しぶりの更新になってしまいました。

 仕事とプライベートの環境がいっぺんに変わってしまって、身体や精神が追いついていかず…。充電期間を頂いておりました。

 この辺の変化については、また改めてご報告させて頂くこととして、今回はエレキットさんの新作ポタアン「TU-HP03」をレビューしたいと思います!

 TU-HP01、02に続く第3弾のアナログポタアンですね。個人的に02の音は凄く好きだったのですが、残念ながら生産完了となってしまったので、長らくオススメすることができない状態となっていました。

 そこでついに03が登場!今作も期待にしっかりとフルスイングしてくれた出来になっていると思いました。さっそく見ていきましょう!

エレキット TU-HP03 レビュー

TU-HP03

01、02と同様のフェイス

TU-HP03

サイズは縦長になっています

TU-HP03

単3乾電池4本で駆動

TU-HP03

デュアルオペアンプが2つ見えます(交換可能)
定番のJRC NJM2114DDが付属

TU-HP03

真空管は6418(Raytheon)が2本

 TU-HP03は01と同様に、真空管とオペアンプを使用したハイブリッドなアナログアンプ。最近はアナログの真空管ポタアンの新作なんてなかなかお目にかかれないので、アンプファンの私としてはとてもグッときますね。

 エレキットさんのポタアン第1弾であるTU-HP01は、「重い」「熱い」といった真空管アンプのイメージを覆し、真空管やオペアンプの楽しさを気軽に味わえる名機でした。今回の03はその性能をさらにグレードアップした内容になっています。

 進化したポイントは、大きく2つ。基盤と回路構成を見直しした点と、デュアルオペアンプを左右に1本ずつ使用した点です。これによってホワイトノイズが低減し、左右チャンネルのセパレーションが向上しているそうです。さっそく聴いてみたいと思います。

イヤホンでも問題なく使えるノイズレベル

 真空管アンプというと気になるのは、無音時のホワイトノイズですよね。実際、01は感度高めのイヤホンだとちょっと厳しいレベルでノイズがありました。(ちなみにディスクリート構成の02では、その点だいぶ改善されていました。)

 で、03はどうかというと、ちょっと驚くレベルでノイズレスなサウンドをしています。このレベルならば、極端に高感度なIEMでもない限りは問題ないでしょう。わりとノイズに敏感なFX1100でも問題なく使うことができました。

 これでノイズ拾うなら、もはや問題はイヤホン側にあると思うので、おとなしくiFiのiEMatchあたりを使うしかないですね。そういえば最近、2.5mm版も発売されてましたが、2.5mmでノイズ出るDAPってなんだろう…AK KANNとかQP2Rあたり?使いどころ難しいな…

 閑話休題。とりあえず、TU-HP03は真空管とオペアンプの良いとこ取りのポタアンになっており、真空管アンプでありながらイヤホンでの使用にも充分に耐えうる精度になっていました。この点はとても大きな進化と感じます。で、音の傾向はどうでしょうか?

気づけば時間が過ぎている…そんな音

 TU-HP03の音は、「クリア」とか「ウォーム」なんて具合に、ひと言で表現するのがとても難しいですね。その理由は、真空管による暖かさとオペアンプによるカッチリとした部分を持ち合わせた音になっているからだと思います。

 それでもあえてひと言で表現するなら「滑らかな音」でしょうか。試聴ではFW02と組み合わせて使いましたが、本当に聴き疲れしない心地よい音を聴かせてくれます。付属のNJM2114DDというオペアンプでは中低音の響きが美しく、同じく中低音を得意とするFW02の良さをさらに引き出してくれるように感じられました。

 特にエレキベースやドラムのスネアの鳴りは、一段深いところから迫ってくるようで胸に響きます。こうした鳴りっぷりはDAP直ではなかなか味わえないので、やはりポタアンならではの良さを感じますね。音に心地よさや奥行きをプラスしてくれる真空管は素敵です。ボーカルも少しスウィートな感じになるので、女性ボーカルとも相性◎。

 気づけばアルバム1枚があっという間に…。自然とアコースティックな音源を再生してしまったのは、やはりこの音色にはバリバリの電子音楽よりも生音主体の音楽が合うと直感的に思ったからだと思います。(イヤホンがFW02というものあるかもしれませんが)

TU-HP03

03はエレキットのジンテーゼ的アンプ

 今回03を使ってみて、このアンプはエレキットがこれまでリリースしてきた01、02を総合し、さらに高次へと高めたジンテーゼ的な存在だなと感じました。

 真空管とオペアンプを持ち合わせた01(テーゼ)は、手の届く価格で見事な真空管サウンドを実現し、オペアンプ交換による楽しみも持ち合わせています。しかし、イヤホンで使う場合にはホワイトノイズという弱点もありました。

 次に登場した02(アンチテーゼ)は、あえて真空管やオペアンプを使わず、ディスクリート構成の回路で真空管サウンドを目指した意欲作。01と比較してノイズは抑えられている分、真空管は搭載されておらず、オペアンプ交換はできなくなっていました。

 TU-HP03はこれらテーゼとアンチテーゼを総合し、真空管搭載、ノイズ低減、オペアンプ交換可能に。さらにオペアンプは2回路のものを2つ使用可能となって音質的にもパワーアップ!まさに死角無しのジンテーゼとなりました。

 03は真空管アンプならではの心地よさとオペアンプ交換による音質のカスタマイズが楽しいアンプです。イヤホンでも使える低ノイズ仕様となっているので、本当に様々な機器や場面で活躍してくれると思います。臨場感や空気感の表現力が高いですね。アコースティックな音源やボーカルメインの方にピッタリだと思います。

 個人的にオペアンプはOPA2604の音が好きなので、ぜひ交換して聴き比べしてみたいですね。本当に楽しいアンプになっているので、オススメですよ〜!

ELEKIT(エレキット) 真空管ハイブリッドポータブルヘッドホンアンプ (TU-HP03)
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