これまで40弱のヘッドホンをレビューしてきましたが、ここ最近は優れた3万円以下のヘッドホンが増えている気がします。そこで過去にレビューした機種から、ぜひ聴いてもらいたい2〜3万円のヘッドホンをチョイスしてみました。
秋口にはきっとヘッドホンが欲しくなる方もいると思うので、購入の参考にしてみてください!
クリアかつ豊かな低音 ATH-WS1100
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まず1機種目はaudio-technicaのATH-WS1100。こちらは「SOLID BASS」という重低音を重視したシリーズなのですが、厚みのある低域ながらブーミーにならずクリアな音質を楽しめる機種です。
情熱的な低域とクールな中高域の対比が面白く、エレクトロな音楽との相性は抜群の1台になっています。電子音楽やボカロ系なんかを聴く人におすすめしたい機種ですね!
マスタリング・エンジニアの知恵を結晶 PHONON 4000
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PHONONは「音楽のイマジネーションを正確に伝えること」を使命に設立された日本のオーディオメーカー。日本での知名度はあまり高くないように思いますが、海外のオーディオ誌では高い評価を得ています。
製品の音質は全てゴールデンイヤーを持つマスタリング・エンジニアによってチューニングされており、徹底的な音質追求がなされています。実際に取材に行かせて頂いたんですが、この4000という機種は、マスタリングで使うラージモニター(これも音質追求の塊)の音に近い表現がなされていました。
見た目ではなく音質にこだわったということで本当にシンプルな見た目のヘッドホンですが、音の良さは目を見張るものがあります。ぜひ一度聴いてみてほしいヘッドホンです!
ポータブルの傑作 HIFIMAN Edition S
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3万円以下のポータブルヘッドホンではずっとPHONON 4000が最高だと思っていたのですが、その超個人的な牙城に食い込んできたのがHIFIMAN Edition Sでした。
程よい低域とニュートラルなサウンドが魅力の4000に対して、Edition Sは抜群の分離性能と音場感で攻め立ててきます。また密閉と開放を切り替えられるという構造もユニークで、遊び心を感じますね。
3万で得られる音質としては、オーディオファンが望む理想形にかなり近いものを提供しているように思います。特に高域の美しさは格別のものがあるので、高域ファンにもぜひ試してほしい1台です!
デザイン・装着感・音質の両立 moshi avanti
こちらは先日レビューしたばかりの機種ですね。美しいデザインと、装着感・音質を兼ね備えた実力派モデルです。人間工学に基づいた優れた設計により装着感を実現しており、そこら辺のオシャレヘッドホンとは一線を画したクオリティーに仕上がっています。
サウンドは味付けが少なく、シンプルながら飽きのこないものになっていると感じました。女性がつけても違和感の少ないデザインになっているので、可愛い・カッコ良いヘッドホンを探している方にも自信を持っておすすめできる1台です。
パッケージもオシャレなのでプレゼントにも良いですね!
JVC HA-MX100-Z
ここまで全てポータブルヘッドホンだったので、最後は据え置きヘッドホンを。3万円以下の据え置きなら断然おすすめなのはJVC「HA-MX100-Z」ですね。サイズ的にはポータブルでも使用できるのですが、ケーブルが2.5mと長めになっているのがネックです。
このようにケーブルが長くなっているのは、この機種が「スタジオモニターヘッドホン」だからに他なりません。モニターと言っても、そんじょそこらのモニターヘッドホンではなく、日本の老舗スタジオ「ビクタースタジオ」と共同開発された、正真正銘「スタジオ・リファレンス」ヘッドホンなのです。
モニターヘッドホンと言っても冷たく疲れる音ではなく、リスニングでも十分に楽しむことができるサウンドになっています。定位や音像がばっちりと決まった音は聴いていてとても気持ち良いですよ。
ということで、2〜3万円のおすすめヘッドホン5機種でした。各ヘッドホンのレビュー記事も貼っておきますので、気になるモデルがあったらチェックしてみてください!
ヘッドホンもイヤホンも2~3万円には良い機種が豊富で楽しいですね〜!
【実機レビュー】audio-technica ATH-WS1100 重低音と解像感のあいだ
【レビュー】PHONON 4000の音はぜひ聴いてみてほしい
【実機レビュー】HIFIMAN Edition S 必聴のHiFiサウンド