レビュー

ほぼ間違いなくGoogleのStadiaは失敗するね

Stadia

ども、最近Googleが発表した「Stadia」が話題になってますね。

テック系メディアやゲーム系ブログなんかも絶賛していて「歴史が変わった」とか「もう据え置きハードを購入する時代が終わった」なんて大げさなタイトルで記事を書いてるところが多いです。でも果たしてそうでしょうか?

Stadia別に新しくない

Stadiaのストリーミングゲームサービスって別に全く新しいものではありません。なんならソニーは「Playstation Now」というサービスで実用化していますし、マイクロソフトも「Project xCloud」として参入を予告しています。

Stadiaの凄いところはその規模とパワー。Googleは世界中にサーバー群を持っているので(発表では200カ国以上に7500以上)、ソニーと違って大規模かつ高品質なゲームサービスが展開できそうだということです。例えばフォートナイトとかApex Legendsとか、ものすごい同時接続数を誇るゲームだと、今の「Playstation Now」では間違いなくサーバー落ちするでしょう。でもStadiaだと大丈夫なのかもしれません。

ではそれ以外の部分でStadiaがなにか新しいものを示せたかというとそうではありません。ひたすら画質や性能が良いという話に終始していました。YouTubeと連携してリアルタイムに配信できるよってアピールしてましたが、PS4でも既にできますしね。(配信画質はStadiaの方が良いらしいですが)

ということでこのStadiaで騒いでる人たちには、「Playstation Now使ったことあるの?」と言いたい気分です。単にGoogleがゲーム分野に参入するから騒いでるだけって印象で、冷静な分析ができているとは思えません。Googleがよほど好きなんですかね?

Stadiaが失敗する理由

Stadiaが失敗するだろうな思う理由は、決して新しいサービスじゃないからという理由だけではありません。いくつかあるので順番に説明していきたいと思います。

1.ゲームはソフトが命

Stadiaというのはストリーミングゲームサービスのプラットフォームなんですね。分かりやすくいえば、Google App Storaみたいなものです。別にGoogleがゲームを作るわけではないので、GoogleはStadia用にゲームを開発してもらい、リリースしてもらう必要があるわけです。

魅力的なゲームタイトルがなければ当然Stadiaを使ってもらうのは難しいでしょうから、Googleはきっと大金を積んでいわゆる「AAAタイトル」と呼ばれる数百万本を売り上げるゲームの最新作を移植してもらうよう試みるはずです。

ただねぇ…どうなんでしょうか。今の据え置きゲームの世界には主にPS4、Xbox、Switch、PC(Steam)という4つのプラットフォームが存在していて、AAAタイトルはPS4とXboxとPCの全てでリリースされるというのが慣例になっています。そして世界最強のソフトメーカー任天堂のゲームが遊べるのはSwitchだけ。

この土壌にStadiaが加わったとして、あえてStadiaに月額を支払いながらゲームを購入してプレイするメリットってなんでしょうか?確かにStadiaが大成功して世界中のゲームがStadiaでリリースされるようになれば、もう据え置きゲーム機を買う必要は無いかもしれません。

ただStadiaで任天堂のゲームが遊べる可能性はほぼないことを考えると、結局任天堂のゲーム機は買う必要が残るわけですし、ソニーやマイクロソフトが抱えるゲームスタジオのゲームもStadiaでは遊べないでしょう。

ではStadiaが独占的なビッグタイトルをリリースできるのかといえば、そういう発表も全くありませんでした。結局、やりたいゲームがなければ優れたプラットフォームだとしても意味がないんですよね。

2.イケてないコントローラー

Stadiaは完全なソフトサービスというわけではなく、一応専用の「Stadia Controller」というのを発売するようです。Wi-Fiで接続するタイプということで、USBやBluetoothが主流のゲーミングコントローラーとしてはめずらしいものになっています。それがこちら。

Stadia Controller

「なんじゃこれ?やる気あんの?」というのが感想でした。とても歴史を変えるような新しいサービスのコントローラーとは思えません。PS4とXboxのコントローラーを足して3で割ったような代物ですね。PS4とXboxのコントローラーはそれぞれに良さがありますが、これはそれらの良いとこ取りをしようとした結果、創造性の欠片もないものになったと感じられます。

SwitchのJoyコンやゲームキューブのコントローラーを100万回みて勉強してきてほしいです。このコントローラーを見ただけでも、Stadiaが成功するとは全く思えないんですよねぇ。ゲームなめんな!と言いたい気分になりました。

3.最近のGoogleの新規サービスは失敗続き

みなさん「Googleすげー!」って思ってるかもしれないですけど、個人的に最近のGoogleってあんまり上手くいってるように思えないんですよね。既存の検索エンジンやYouTubeはさておき、特に新規で後追いで始めたサービスはことごとく失敗してます。

まずは「Google+」ね。完全にFacebookの真似をして始めたSNSサービスで、アイドルなんかを使ってなんとか生き延びようとしてましたけど、ついにこの4月2日にお亡くなりになるそうです。っていうか使ってる人いたの?ってレベルで浸透しなかったですよね。

これも簡単に言うと「Facebookあるからもう新しいのはいらない」ってみんな思ったからだと思います。じゃあStadiaは?同じことにならないと言えるかな?

それから「Google Play Music」も年内で終了になるみたいです。(YouTube Musicという動画コンテンツ主流のサービスに切り替わります。)これはSpotifyの後追いサービスだったんですけど、ほぼ同発のApple Musicにもこてんぱんにされての敗走です。AIにプレイリストを作らせる発想は面白いんですけど、出来上がったプレイリストが面白くないという残念なサービスでした。

その点、Spotifyはユーザーたちが素敵なプレイリストをたくさん共有していたり、Apple Musicは音楽関係者にプレイリストを作らせていたりと、「人間によるプレイリスト」が中心。音楽キュレーションの分野ではまだまだ人間の方が上なんだと分からせてくれました。

その他のハード面での失敗事例としてはGoogle Glassというメガネ型デバイスに取り組んでいましたが、結局ダメだったということもありました。多くの分野でチャレンジをしている企業姿勢は高く評価しますが、Googleって結局のところ全く新しいサービスを作る会社ではないんですよね。

YouTubeも買収して手に入れたものだし、AndroidもAppleの真似だし、今回のStadiaだってそう。だからこそ、たぶんうまくいかないだろうなって思ってしまいます。

選択肢は多ければ良いというものではない

こういう記事を書くと「でもユーザーからすれば、新しいプラットホームが出てくることは歓迎すべきことでしょ?」という反論もあるかもしれません。もちろん新しいゲームサービスが登場することには私も賛成です。ただプラットフォームが増えることについてはどうでしょうか?

現状ではPCとコンシューマー機は良い感じの棲み分けが出来ていて、それなりに良い関係でお互いを補っているように感じています。PCは高いグラフィック性能を持っており凄腕のユーザーたちが集まっている反面、チーターを排除できないという弱点も持っています。一方、コンシューマ機はグラフィック性能やカスタマイズ性で劣る反面、チーターに遭遇する可能性は低く抑えられているわけですね。

そういった棲み分けができている上で、Stadiaがどこに位置するのかというのは少し疑問があります。ただStadiaではチートや改造はほぼゼロにできるということだったので、その点が高く評価されれば第3の選択肢になれる可能性もわずかながらあるのかもしれません。

ただ新たにプラットフォームが増えるというのは、ゲーム開発者からしたら地獄でしょうね。一応Stadiaは既存のゲームエンジンをサポートするとのことですが、だからといって一切移植に手がかからないわけではありません。

今後AAAタイトルがPC、コンシューマ、Stadiaでリリースされるとなると、開発にはさらなる資金がかかることになると思われます。そのツケは結局ユーザーが支払うことになるわけで、「選択肢は多ければ良い」とは単純に言えないのではないかなと思うわけです。

ということで今回は話題のStadiaをあえて酷評してみました。あなたはどう思ったでしょうか?私はゲーミングPCを持ってないので、Stadiaのようなサービスには感心があるのですが、そのあたりは無難にマイクロソフトあたりのサービスに期待したいと思います。ではまた!

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